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世界の中心で愛を叫ぶ(ドラマ)の見逃し動画まとめ

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<見逃し動画>最終回(第11話)
 
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最終回(第11話)の公式あらすじ

空港で倒れ、病院に運ばれた亜紀(綾瀬はるか)。そしてサク(山田孝之)も、極度の疲労から倒れてしまう。そして夜が明け、サクが目を覚ましたとき…。
 
<出典>TBSチャンネル公式

最終回(第11話)のネタバレはここをクリック
全部嘘だって言えよ
大人のサクは明希が目を覚まし、「本当に頼むよ……アキさん…」と言った。
 
亜紀と過ごした17年が終わろうとしていた、と、サクは思っていた。
あと何度君の名を呼ぶんだろう?あと何度あの朝を迎えることが
できるんだろう。アキ…、とサクは名前を呼んだ。すると、サクのもとへ雨が降った。
 
サクは空港で、亜紀をおぶって搭乗ゲートへ行こうとしたが、周囲の人々に止められてしまった。
病院。
サクの隣にサクの父親がいた。
「亜紀は…」
「まだ大丈夫だ…」
サクはそのまま過労で倒れてしまった。
亜紀の病室には、亜紀の母親と父親がいて、母親は手を握っていた。亜紀は意識を取り戻そうとしていた。
「わたし…」
「え?」
「亜紀…?」
亜紀はか細い声を出すと、そのまま静かな顔になった。
 
サクは病室で目を覚ます。
傍らにはサクの母親がいた。
「亜紀は?」
サクの母親は目をそらした。
「今朝ね…」
サクは取り乱しながら、廊下を走った。
病室に着くと、そこには跡形もなく、亜紀の姿は消えていた。
サクはそこにあるシーツや枕を投げた。取り乱すサクをサクの母親が羽交い締めにする。
「幸せそうだったって!!」
と、サクの母親は叫んだ。
「最後に、あんたの名前呼んだって…」
サクは号泣した。
「こんなの!全部嘘だって言えよ!」
サクは号泣した。
亜紀の遺影は、サクの父親が撮影したものとなった。
「うちのバカがすみませんでした…」
「最後までありがとうございました」
 
サクは家に帰ってきた。
「腹減ったろう?なんか食べたいものあるかい?」
サクはそのまま出て行ってしまった。
「大丈夫か」
と、サクの父親は母親に声をかけた。
サクは呆然と自分の部屋で天井を見つめていた。目を閉じると、亜紀がいた。
このまま目が覚め無ければいいと思った。
「支度しろ、遅れるぞ」
と、サクの父親が起こしに来た。
「いいよ」
「何がいいんだ」
サクの父親がそう声をかけた。
 
亜紀の葬式。
谷田部はサクの姿を探していたが、見当たらなかった。そこへサクのとサクの家族がやってくる。
「おい、行くぞ」
足取りが重いサクに声をかけた。
「おれ、いい」
サクの父親が腕を引っ張ったが、サクは、「いいって言ってんだろ!」
と叫ぶと、いなくなった。
土砂降りの雨の中、サクは走っていた。
サクは、なんで俺生きているんだろうと言って、転んでしまう。
「亜紀起きて!」
亜紀の母親は棺の中の亜紀を見て取り乱し、亜紀の父親が抱きしめた。
亜紀の母親はそれぞれにテープを渡した。
全員が亜紀からのテープを流して泣いた。
 
亜紀の両親は遺品整理をしているときに、ソラノウタという冊子を見つけて、涙を流す。
「あいつ…こんなもの…」
「亜紀の夢は編集者になることだったもの」
「亜紀、まいてやらないか…ウルルに…」
と、亜紀の父親は言った。
「うん」
 
 
ウルル
サクが落ち込んでいると、顕良が来て、声をかけた。龍之介たちも訪れる。
「気持ちわかるけど、焼香だけでもしにこいよ」
と、龍之介。
顕良はメソメソしているサクに掴みかかる。
「寝てると会えるんだ、亜紀に。夢見ているときは、夢だって思わないじゃん。そのうち目覚めなくなったりしてさ」
龍之介はサクを殴りつけた。
 
「あきちゃんの遺言でね、ウルルに骨をまいてほしいって。お前も一緒にって言ってくださってんだよ」
と、サクの母親が言った。
「何をいまさら傷ついたふりしてんだ」
と、サクの父親。
「ふり?」
「お前がとどめさしたようなもんじゃないか。わかってたんだろう?やりたい放題やって、自分がいちばん可哀想か?ふん、悲劇にヒーローは大威張りだな」
と、サクの父親が言った。
「俺の気持ちなんか…」
「ほら、亜希さんのためじゃなくて、お前自分のために泣いているだけじゃないか」
サクはサクの父親に殴りかかった。
「どうして送ってやることひとつできない!どうして死んだ人間の頼みひとつ聞いてやれないんだ!!情けないな…」
サクは庭に放り出されてしまった。
 
「アボリジニは遺体を二回埋葬するらしい。最初は土に埋葬して、骨を木の皮にくるむ。
肉も骨も全て大地に戻すためらしい。大地に戻った人間は新たな命を宿す。アボリジニにとって生と死は一体なんだよ」
と、亜紀の父親は言った。
「やっぱり、あなた、やって」
と、亜紀の母親は亜紀の父親に託そうとする。
「これは亜紀の願いなんだ…一緒にやろう、サクくんも…」
父親と母親は空に向かってまいたが、サクはまけず、手の中に骨を持っていた。
そのまま、エアーズロックの突端に行った。
「花を咲かせるかしら…土に帰って…あの子は…命を…あの子は…命を…」
亜紀の母親は涙を流した。
「下で待ってる!待ってるからな!!」
と亜紀の父親がサクに言った。
サクは、耐え切れず、亜紀!と絶叫する。
 
 
亜紀の骨
そして、小瓶に亜紀の骨を詰めて、部屋に置いた。
 
「ちゃんと送ってあげられた?」
と、谷田部は聞いた。
「これが亜紀なんだと思うと、やっぱりできなくて…
ずっと持っていようかなって…」
「忘れないように?広瀬のこと」
「亜紀が死んだこと。俺医者になろうかなって」
「人を救う場所でもあるけど、看取る場所でもあるんだよ…」
「結局、亜紀になんもできなかった気がするんです」
「ま、まずは授業でなさいよ!」
と谷田部が言った。
「はい」
と、サクは返事をした。
サクはいつもどおり、何事もなく勉強に没頭した。難しいことを考えているのはありがたかった。その間はほかのことを考えなくて済むから。
サクは夢から覚めるときに、いつも涙を流さずにはいられなかった。それがサクの17年である。
 
「落として割れちゃって、瓶」
と、サクが明希に言った。
「あきさんを!?」
と、明希が言う。
サクと明希は話をした。明希の元夫の話や、カズキがいなければ、サクとのこともなかったのだという話をした。
「変な言い方だけど、彼がいないことが私を育ててくれたというか…。あきさんの骨が松本くんに頑張れって言ってくれたんじゃないの?松本くんはそれに答え続けてきたんじゃないの?すごいことだと思う。そんな恋はきっと二度とないよ」
と、明希はサクに言った。
「かけがえのない17年をこんな形で終わりにしていいの?」
 
 
かたちあるもの
大人のサクは、久しぶりに広瀬家を訪れる。すると、そこに亜紀の父親が現れた。
「まだ生きていたのか…」
「あの、亜紀さんに謝らせてください」
「昔も言ったと思うが、人に会ったら、挨拶しなさい」
亜紀の父親はサクにソラノウタを渡す。
「顔ひとつ見せない人間にわざわざお受け取りいただく義理もないかなと思ってね。まだ一人らしいな…お父さんお母さんが心配していらしたぞ」
「そろそろとは思っています」
「そうか…」
「はい」
「もう忘れたか?亜紀のことは…」
「どうなんでしょう?」
「失礼だぞ、相手の女性に」
「きっとこれからだんだん忘れていくんでしょうね…すみません」
「さみしいんだろう…俺もそうだ…見たくないことまで夢に見ていたのに、見なくなってね…そのうち思い出すにも時間がかかるようになって。あのときはどうだったかって女房に確かめるようになって…、忘れたいのでも
忘れないのでも。人間は忘れていくんだよ。生きていくために。
まぁそんなことはお医者様に説教してもな…。よく頑張ったな、サク。
生死を扱う仕事はつらかっただろう。十分だ。ありがとう」
亜紀の父親は頭を下げた。
サクはうつむいた。
 
サクはソラノウタを眺めた。
サクはグランドで駆け出した。サクは走り出した。
大人になった龍之介たちもそれぞれの生活を過ごしていた。
そして、サクはカズキや明希を自転車に乗せて笑顔で走っていた。
最終回(第11話)の感想はここをクリック
最終回はサクの喪失感がとても顕著で見ていて辛くなりました。特に亜紀の葬式のシーンは涙なしでは見ていることができませんでした。しかし、最後は新しい世界に目を向けて、新たな一歩を踏み出した感じがして私も嬉しくなりました。
<見逃し動画>第10話
 
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第10話の公式あらすじ

亜紀(綾瀬はるか)との別れが迫ってきていた。サク(山田孝之)は亜紀に、オーストラリア・ウルルの青い空を見せようと決心する。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第10話のネタバレはここをクリック
死へ向かって
明希は、カズキを助けようとして事故に遭ってしまう。助けてください、とサクは思っていた。あの日と同じように。
 
サクは亜紀の病室を訪れ、オーストラリアの空の写真を見せた。そして、亜紀のパスポートも見せる。
「亜紀は生きることを諦めたの?」
「死ぬってことが否定できなくなったとき、死に方に夢を持つことは
諦めることなの?最後まで生きようと思うことなの?」
「わかんないな…」
「わたしも…」
「いいか、そんなこと。ウルルに新婚旅行か…」
その後、サクは病院の屋上で号泣していた。
「私…死ぬのか…」
と、亜紀は病室でひとりつぶやいた。
 
サクはオーストラリアに行くために旅行会社に電話をかけ続けていた。
 
「お母さん、みんなに会いたい」
亜紀は結婚式の写真を眺めて、母親にそう言った。
 
亜紀は龍之介たちを病室に呼んだ。そして、自分の丸刈りの姿を見せた。
「亜紀…」
と、言って、智世は泣いた。
 
サクは家でお金を物色しているところを、サクの母親に見つかり、何に使うつもりなのかと叱られてしまった。
 
亜紀のもとへ、谷田部が訪れた。
「授業してほしいんです、教室に行けないかもしれないから」
「何言ってんの?……あーあ、仕事終わったのになぁ」
谷田部は亜紀に古典の教科書を渡した。
「久しぶりだけど、ついてこれる?」
と、谷田部は亜紀に授業を始めた。
 
サクは久しぶりに登校した。
龍之介たちは、元気がないサクに声をかけた。
放課後、サクは病院に行った。
「チケットとれた?」と亜紀。
「亜紀、本当にこれでいいのかな。亜紀、会いたい人がいっぱいいるんじゃない?亜紀に会いたい人もいっぱいいてさ、みんな1日でも長く亜紀の顔を見ていたくて…」 
「だけど……もう時間ないじゃない」
サクは亜紀のことを抱きしめた。
 
「亜紀は、ウルルに行きたいと言うけど本当にそれがいちばんいいのか。亜紀を大切に思っている人はいっぱいいるわけで…」
と、サクは谷田部に相談した。
「迷うくらいならやめておいたほうがいいと思うわよ」
谷田部はそう言った。
「もしものことがあったら、あんたのせいだって言う人もいるかもしれない。
あんた自身もそう思ってしまうと思う。違うかな?」
谷田部は言った。
 
 
何のために死ぬのか
谷田部は亜紀の病室を訪れた。
「授業のことなんだけどさ、どうせなら広瀬が興味持てることやろうと思って。
今いちばん知りたいことってなに?」
「私、何のために死ぬんでしょうか?」
「それは…遺された人ひとりひとりが決めることなんじゃないかな?その生き様を
見て。広瀬亜紀は、どんなふうに生きてきた?」
 
サクは祖父の仏壇に「どうするべきなのかな」と尋ねた。そこへサクの父親がやってくる。
祖父が残してくれたサクへの預金通帳をサクの父親は渡した。
サクはオーストラリア行きのチケットを、亜紀に渡した。
「亜紀、亜紀は本当に本当に行きたいんだよね?もしも、みんなに会えなくなったとしても、がっかりしない?」
「うん」
「よかった、よかった…」
とサクは頷いた。
「サクちゃん、ごめんね。わがままばっかり」
「そんなのは全然」
「もうひとつだけわがまま言ってもいい?お父さんとお母さん今いないから…」
 
亜紀は、亜紀の父親と母親と病室で食事をとっていた。カニクリームコロッケの思い出を話したり、どんな子だったかも話した。
 
 
助けてください!
サクは亜紀のメモを持って、亜紀の家を訪れて着替えの用意をしていた。
そして、病院を訪れると、「亜紀、行こう、ウルル」と言った。サクは家を出ようとすると、母親がお守りを渡した。
「あんたは17なんだから、なんかあったら半分は親のせいなんだからね」
と言った。サクは亜紀と病院を抜け出して、空港へ向かった。しかし、亜紀はサクを突き飛ばすと、自分ひとりでタクシーへ行ってしまった。
亜紀は両親や智世たちにテープ残していた。
「これは自殺ですか?」
と亜紀の父親は医師に聞いた。
「反抗期だと思います」
亜紀の母親は亜紀のパジャマを抱きしめていた。
 
「亜紀!」
サクは駅にたどりついた。
「なんかあったらどうすんだよ…」
「だって、これ以上迷惑かけられないよ…私死んだらどうすんの…」
「担いで戻ってくるよ…」
「腐るかもよ…」
「亜紀はそのまんまでいいんだよ」
とサクは言った。
 
「思い出してた。亜紀の誕生日。俺が生まれたのは亜紀のいた世界だったんだって」
「待ってたの…、私はずっとサクのいない世界で、サクが生まれるのを待っていたのよ」
「亜紀はたった3ヶ月とちょっとじゃない。一人だったの。それってずるくない?おれ、
これからずっとだよ…」
「足早いんだもん、私」
「どこ行くんだよ、そんな走って…あの世なんてないって言ってたじゃない」
「天国」
「逃げんなよ」
サクは泣いた。
 
空港に着くと、亜紀は倒れてしまった。
サクは、たまらなくなって、戻ろうと言った。
「行く…行きたいの…」
亜紀は歩こうとしたが、体力がなく、歩けなくなってしまった。
「歩く!自分で歩くの!」と言った。
何度もよろめきながら、歩いていたが、やがて、亜紀は倒れてしまった。
「さくちゃん、やっぱり…あの世なんて…ない」
と、亜紀はサクの腕の中で言った。
「天国なんて……ない。ここ…ここ…天国だもん。好きよ、さくちゃん」
亜紀は意識を失ってしまう。
「助けてください…助けてください、助けてください…、助けてください」
第10話の感想はここをクリック
サクと亜紀がついにオーストラリアへと旅立とうするストーリーでした。亜紀が無理をしてオーストラリアへ行こうとするのが痛々しかったですが、一生懸命に空を見に行こうとするその想いに胸打たれました。
<見逃し動画>第9話
 
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第9話の公式あらすじ

日々病状が悪化していく亜紀(綾瀬はるか)。二人で結婚写真を撮ろうと計画したサク(山田孝之)は、ウェディングドレスの調達に奔走する。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第9話のネタバレはここをクリック
いい思い出
明希は、サクの写真館でサクと亜紀が写っている写真を見つける。
「この人が広瀬亜紀さん?名前以外にも似ているところ、ある?」
「あるよ。大人しそうに見えて、勝気なところとか…。あ、でも」
「いい女だったんだ…」
明希は言った。
「サク、カズキのパパになってくれるの?またお魚釣れる?」
と、カズキ。
 
サクはそれを聞いて泣いてしまった。
「この頃、涙もろくなってて」
「カズキ、奥で遊んでいらっしゃい!」
明希はカズキを奥へ追い出す。
「一度しか聞かないから、教えて。こんなふうに幸せだったんなら、いい思い出になるもんじゃないの?普通は、なんだけど。17年は
ちょっと長すぎない?本当に普通の死別だったの?」
サクはそれを聞いて話し始めた。亜紀との最後の日々について。
暖かな世界の崩壊。むせ返るような死の匂い。最後の選択。
 
 
結婚
サクは婚姻届にサインしていた。
それをじっと見ている亜紀。
「はい、亜紀の番」
「サクちゃん、男の子は16歳で結婚は無理じゃない?」
いちいちそんなこと調べないだろ、とサクは言った。亜紀はいろいろと言い返してはいたが、結局署名した。
サクは、朝一で出してくるからと言った。
 
亜紀の両親は、医師から抗がん剤が効いていないと説明された。
「これがダメだったら次なんですか…」
母親はこのままでは薬に殺されますと言い返した。
「お気持ちはわかります」
「次の薬は必ず効くんですか?効かないとどうなるんですか」
「覚悟していただいたほうがいいかもしれません…」
と、医師は説明した。
 
亜紀の父親は亜紀の寝顔を見ながら、過去の自分の発言を思い出し、反省していた。
 
サクは谷田部にも婚姻届の署名を頼んだが、私文書偽造って知っているか?と聞かれてしまった。
サクは、婚姻届を受理できないと知り、亜紀と結婚写真を撮影することを亜紀に提案する。
今できることがしたいのだとサクは亜紀に言った。
「でも、バレないかな」
「誰に」
「お父さんに…」
「ロックンロールな感じ?」
と、サクが言ったとき、サクが亜紀の父親に見つかり、ロックンロールは結構だが学校へ行けと言われる。
「冗談だから…」
と、亜紀。
「無理なのわかってるし…」
亜紀の父親が婚姻届を預かって、胸ポケットにしまった。そこに母親がやってきた。
「ずっと俺がいるのは嫌がるからな」
「どうしたの?」
「亜紀があのくらいの頃、ワンピースみたいなやつ、ねだられて買ってやらなかったことがあったろ。こんなもんどうするんだ、って。それのかわりに「ぐりとぐら」買ってやったんだよ」
「間違ってなかったと思うけど。あきちゃんの夢は絵本の編集者になることなんだから」
「両方買ってやればよかった。もっと甘やかしてやればよかった」
 
サクは写真の撮影について、龍之介たちに言った。明日は大安だったからだった。
サクはドレスを探していたが、誰も持っておらず、亜紀の両親にに頼むことを思いついた。
 
その頃、亜紀の父親はサクの父親と会っていた。
「結婚写真、ですか?」
「もちろん、形だけです。身勝手なお願いだということはわかっています。うちの娘は…もう長くはないかもしれません…。わたしが朔太郎くんの親だったら、そんな写真は撮るといいます。辛くなる方が多いと思います」
「そうですかね。きっと、こんなふうに幸せになりたいと思うんじゃないですかね?人間は欲の深い生き物ですから」
 
サクは亜紀の母親のもとを訪れた。
「お願いが…」
と、サクは息を切らして話しかけた。
 
「亜紀!撮れることになった!写真!明日!……あれ、嬉しくないの?」
亜紀はベッドから立ち上がると微笑んだ。
「嬉しい!すっごい嬉しい」
亜紀はサクとパーテーション越しにキスをした。
 
サクは帰ると、龍之介たちが用意してくれたタキシードを見つめた。
 
 
まるで結婚式のような
亜紀の父親が亜紀の病室を訪れた。
「なんだ、話しって」
亜紀はテープを渡した。
「喧嘩になるの、嫌だから…」
亜紀の父親はテープを再生する。
「お父さん、明日、私結婚写真撮るよ。私のウエディングドレスとか興味ないかもしれないけど、私、頑張ってしゃんとするから。髪の毛にも頑張るように指令出しておくよ。今の私にはもうこんなことしか頑張れないけど。お父さんに見て欲しい」
亜紀の父親はイヤホンをとった。
「これがやる気のあるやつのテープか!日時と場所を入れなさい!熱意ってのは
そういうところに現れるもんだ!」
と、亜紀の父親は亜紀に背を向けて涙をこらえた。
 
その夜、サクは眠れなかった。亜紀も眠れなかった。
亜紀は耳鳴りを感じる。
「サクちゃん…」とつぶやいた。
 
サクは夢を見ていた。夢の中では亜紀はぴんぴんしていて、サクが病気になっていた。夢を見ながらこれは夢だとわかっていて、だから、目覚めたくない夢で、いつまでもこのまま…
 
「サクちゃん、サクちゃん!!」
「いい度胸してるな!!」
目覚めると、ウエディングドレスを着た亜紀と、亜紀の父親がいた。
「似合う?」
サクは何度も頷いた。
サクは顔を洗ってくると言って、奥に行き、ひとしきり泣いた。
サクが戻ると、全員が集まっていた。
サクは幸せをかみしめていた。
その日から、サクは空の写真を撮り始めたのだった。
 
 
空の写真
「病院は空がなかったから」
「素敵だね」
と、明希。
「だから亜紀は手を伸ばしてしまったんだ、空に…」
と、サクは明希に言った。
 
亜紀の容態が急変したのは、血の滲むような夕空の日だった。
「電話、鳴ってる…」
と、亜紀。それは耳鳴りだった。
「お母さん、手握って…ねえ、目、覚めなくなる気がする」
「あきちゃん、熱…」
 
亜紀は薬がきつくなり、熱が出てしまっているので、会えないと亜紀の母親が、病院を訪れたサクに言った。
「耳鳴りもあったみたいで…電話鳴ってるって」
「電話…」
サクは無人島でのことを思い出した。
サクは写真を亜紀の母親に渡して、サクは亜紀からのテープを受け取った。
「サクちゃん、いつも空の写真ありがとう。今度の薬はきついけど、これだけきついんだから、効いてるはず。ここで頑張れば、絶対悪い細胞をやっつけられる。だから、心配しないでね、サクちゃん」
それからのサクはテープでしか亜紀の声を聞くことができなくなった。
「サクちゃん、いつも空の写真ありがとう。毎日、朝も昼も夜も、ちゃんと学校行ってる?私は最近、やっとアボリジニの本を読み終えました。アボリジニの世界では、この世にある全てのものに理由が存在するの。
災害や、争いや、死や、私たちの世界ではマイナスと考えられることにも。私の病気にも理由があるはずよ。それを悲しいとか苦しいとか、寂しいとか思うのは、きっと理解が足りないせいなんだよね。そうだよね、サクちゃん。サクちゃん、生きてるってどういうことかな?死ぬってどういうことかな。たまに生きてるのか死んでるのかわからなくなる。サクちゃん、サクちゃん、サクちゃん、私の声、聞こえてるよね?」
サクは亜紀の母親を訪れた。
「亜紀、亜紀はどうなんですか?おれ、おかしくなりそうで…」
「私もよ…」
「亜紀に…」
亜紀の母親は病室に戻ると、しばらく出てこなかった。やがて、出てきた母親はサクを病室に入ってよいと言った。
 
サクが病室に入ると、亜紀はニット帽をかぶっていた。少し痩せて弱々しくなっている。亜紀は微笑んだ。亜紀は立ち上がることができず、その場にしゃがんでしまった。
「ふふ…」
「亜紀…」
亜紀は帽子を外すと、丸坊主になっていた。
「面倒くさいから剃っちゃった。びっくりした?」
「すごい。すごいびっくりした」
サクは笑顔で言ったが、泣いていた。
「なんで、泣くの?」
「亜紀が泣かないからだよ」
「サクちゃん…キスでも…キスでもしませんか」
サクと亜紀は手をあわせて、パーテーション越しにキスをした。
そして、テープを渡した。
 
「亜紀は、もうだめなんですか?」
と、サクは亜紀の父親に聞いた。
「体力の限界でね、明日から当分投与は見合わせるそうだ…」
「そんな…」
「特効薬ができるかもしれないし…」
「そうですね…」
 
「サクちゃん、昨日夢を見たよ。電話が鳴っていて、そっちのほうに歩いていくと、真っ青な空があるの。あれはきっとウルルの空だよ。サクちゃん、空が見たい…一度しかない最後なら…私世界でいちばん
青い空が見たい」
サクは亜紀のテープを聞いて絶望の中で、自転車から転倒して空を仰いだ。
何が正気で何が狂気かわからなくなった。亜紀が望むなら、空を見せてやりたいと思った。亜紀を眠らせてやりたいと。
 
世界でいちばん幸せに眠らせてやろう、とサクは思ったのだ。
「俺は、亜紀が死ぬと知っていて、連れ出した」
もしあのまま病院にいたら、亜紀はもう一年は生き延びたかもしれない。
4年、5年生き延びれば骨髄移植を受けられたかもしれない、そんな未来もあったかもしれない、とサクは言った。
「もう聞かないね。松本くんが話したくなったら、いくらでもわたしが聞くからね」
と明希は泣きながら言った。サクは後ろから抱きしめた。失ってはいけない、大切にしなければと思った。サクは、亜紀の骨をまかなければいけないと改めて思った。
そのとき、戻ってきたカズキが車にひかれそうになってしまい、サクはカズキ!と
叫んで助けようとする。その拍子に、亜紀の骨の瓶が地面に落ちて割れてしまった。
第9話の感想はここをクリック
サクと亜紀が結婚写真を撮影するシーンは印象的でした。皆んなが集まってとても幸せそうでした。
 
大人のサクの場面では、カズキが車に轢かれてしまいそうになり、それを守ろうとしたサクが亜紀の骨が入った瓶を割るという象徴的なところが印象に残りました。サクが亜紀以上に大切な存在と出会ったことが感動できました。
<見逃し動画>第8話
 
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第8話の公式あらすじ

亜紀(綾瀬はるか)のそばにいたい一心で、オーストラリアへの修学旅行に行きたがらないサク(山田孝之)。亜紀は「いつか一緒に行くための下見をしてきて」とサクを送り出し…。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第8話のネタバレはここをクリック
君の人生
サクがカズキを抱きしめていると、そこに明希が現れた。
「バカ!なんで心配ばっかさせるのよ。もうしないでよ」
 
サクは明希とカズキを連れて川を訪れる。
「実は死のうとしてさ…」
と、サク。
「えっ」
「だけど全然だめ。ただ溺れただけ」
「バカすぎ」
「おれ、本当は生きたいんだなって思ったよ」
と、サクは言った。
明希は、亜紀さんはサクの中で生きているのではないかなと言った。
カズキは川で遊んでいた。
時は緩やかに流れていくのだろうとそんなことを、サクは思った。
 
サクは仏壇で拝んでいた。
横でサクの父親も拝む。「特効薬ができますように」と言った。
「ちょっと、サク、持っていきな」と、サクの母親が紙袋を渡す。
サクは自転車に乗り、亜紀の母親に紙袋の中身である卵を渡した。
「卵は何にでも効くと思ってて…すいません」
「こんにちは」と、そこへ亜紀の父親がやってきた。
「人に会ったら、挨拶をするんだぞ」
「こ、こんにちは」
サクは、しどろもどろになる。
「君は毎日来ているみたいだな、勝手に」
「す、すみません…これからはお父さんに…」
「お父さん?」
「あ、あ…」
サクは帰ろうとする。
「誰が帰れって言った」
と、亜紀の父親。
亜紀の父親とサクはそろって、亜紀の病室を訪れた。
亜紀の父親はオーストラリア関係の本をたくさん持ってきた。
「お父さんって、しごと大変なの?」
と、亜紀はふたりが帰ったあとで、母に尋ねた。
 
亜紀はロビーへ降り、父親とサクが話しているところを見かける。
「君は大学は?どうするんだ?治療は何年掛かるかわからないんだぞ。
君の人生っていうのもあるだろう?」
「あの、僕の祖父の恋人は結核だったんですけど、ある日特効薬ができて治って…そういうこともあると思うし…」
「そう、願いたいね…」
と、亜紀の父親は言って去っていった。
サクは亜紀の父親の言葉を気にしていた。
病室へ戻ると、亜紀が笑顔でオセロの勝負を挑んだ。
 
 
修学旅行
サクは修学旅行に行く気がなかった。
「あんまりそういうことすると、広瀬に負担がかかっちゃうわよ」
と谷田部に注意された。
サクが病室を訪れると、智世が来ていた。
「今日ラブレターもらったんでしょ?」
と、亜紀。
サクは智世が帰ったあとで、龍之介の姪っ子からのラブレターだったことを知らせて、そのラブレターを見せた。
「前に弔辞で読んだ詩があったじゃない。あれ、アボリジニの詩なんじゃないかって、
真島さんが」
亜紀はアボリジニについて語った。
「アボリジニにとって、世界の中心とかそういう意味らしいよ。行ってみたいなぁ…
サクちゃんは修学旅行で行くんじゃない?」
「え、おれ行かないよ」
「なんで?」
「おれ、オーストラリアとか興味ないし」
「いつか一緒に行こうよ。だから下見のつもりでさ、写真いっぱい撮ってきてよ。ね?ね?」
と、亜紀は言った。
亜紀はサクを見送った。
 
修学旅行当日。
サクがバスの前にいた。
「行くよ」
と、谷田部に促されてバスに乗った。
 
「行ったかなぁと思って」
と、亜紀は空を見上げていた。
そして、空を見上げていたときに、亜紀は倒れてしまう。
 
サクは、オーストラリアに来ていたが、ホテルに着くと帰ると言い出した。
「白血病なんだよ!」
とサクは龍之介たちに言った。
「死ぬのか、あいつ」
と、顕良。
「知らねえよ!」
サクはホテルの廊下で叫んだ。
 
亜紀はその頃、病状が急変して、薬も強くなり、髪が抜けてきてしまっていた。サクはホテルのフロントにいたが、谷田部が、
「ちゃんと連絡とっているから」と言った。
 
サクはオーストラリアの景色を写真に撮ろうとした。
亜紀はその頃、夜になるといろいろなことを思い出して眠れなくなっていた。
サクはエアーズロックに来て、そのてっぺんに登った。
結局写真は一枚しか撮らず、いつか亜紀が来た時に自分の目で見ればいいとサクは思っていた。
 
「無理だよ、サクちゃん」
亜紀はその頃、抜け落ちる髪を見てそう言った。
 
 
飛べない鳥
サクはバスが着くと、走り出した。
病院につくと、治療中で、会うことができないと亜紀の母親に告げられた。そして、テープを渡される。
「サクちゃん、最近サクちゃんといるとすごく疲れるんだ。病人扱いされるのも、治るとか信じられるのもすごくうっとおしいし、
さようなら、サクちゃん」
亜紀からのテープにはそう吹き込まれていた。
 
サクは一枚だけ撮った写真を暗室で現像した。そして、病院へ向かった。
面会謝絶の中、サクは亜紀に会いに行った。
亜紀の母親が現れた。
「亜紀、今ね、毎日お風呂に入ることもできなければ、髪を洗うこともできないの。24時間点滴を打ち続けて、抗がん剤で髪も抜けてきているし、食べ物だってよく吐いてしまうし。そんな生活がいつまで続くかわからない。それが亜紀の現実なのよ。見なかったことにしてあげて。なんか、あった?」
「テープに、もう来るなと入っていて、すいません、取り乱して」
「それから?」
「……」
「それから?」
「俺といると、疲れるとか」
「うん」
亜紀のお母さんの「うん」は亜紀に似ていると、サクは思った。
「うっとおしいとか…」
「うん…」
サクはもうダメで涙を流していた。
「さよならとか…」
涙がとまらないサク。
ただ、現実の前で、サクのやっていることがあまりに浅はかで、生まれてからこんなに恥ずかしいと思ったことがなかった。飛べない鳥に空を見せて、何を希望というのだろう。
 
顕良はお百度参りをしていた。
 
 
プロポーズ
亜紀は今度いつ出られるかなぁと言った。
「私サクにもう来ないでって言ったんだ。サクのためを思ったらそうするしかないよね。お母さんは付き合ってね」
亜紀の母親は亜紀の話を始めた。
「だけど、手間だなんて思ったこと一度もないわよ」
と亜紀の母親は言った。
「でもさ、親子と恋人は違うじゃない。サクはこれからどんどんいろんな世界に行っていろんな出会いもあって、その時、私のほうがいいよ、と言えるもの、私何一つないと思うんだよ。髪の毛なくて、ひとりで髪も洗えなくて。お金ばっかりかかって、性格もひがみっぽくて。たぶん子供とかも無理っぽいよね。そんな女選ぶ理由、なんにもないよね…」
亜紀はそう言って泣いた。
「お母さんはいてね。お母さんだから…」
と、亜紀は言って泣いた。亜紀の母親は抱きしめた。
 
サクは医学書を読んでいた。
「授業くらいでなさいよ」
と、谷田部が言った。
「おれ、広瀬に何ができますか?」
「わからないな。広瀬が松本に求めているものなんて」
と言った。
 
放課後。龍之介がやってくる。
「俺だってお前だって、明日死ぬかも知れないと思わない?みんな同じだよ。明日に死ぬとしたら、お前さんはなにしたい?」
 
サクは亜紀の病室を再び訪れる。
「亜紀」
「サクちゃん…帰って」
「お願い!」
サクは亜紀にテープレコーダーを渡した。
「こんばんは。松本朔太郎です。今日は俺の嫌いなものについて
話します。第5位図書室でキスされるような男にガードがゆるい広瀬亜紀
第4位 俺の前で無理をして俺を特別扱いしない広瀬亜紀
第3位 夜の海で死のうとする広瀬亜紀 第2位 テープ一本で別れようとする
ふざけた広瀬亜紀 第1位 後ろに乗ると言ったくせに約束を守らない広瀬亜紀
以上、あとは好き。全部好き」
「サクちゃん…さくちゃんにあげられるものなんにもないよ。私といても、いいことなんて何にもないよ…」
と、亜紀は言って泣いた。
「もうなんにもないけど、本当にそれでもいいのかな」
サクは婚姻届を見せた。
 
大人のサクは、明希とカズキを写真に撮る?そして、「自分も入っていいかな」と言った。

第8話の感想はここをクリック
オーストラリアに行っても亜紀のことを思いだし、帰ろうとするサクの葛藤に胸が苦しくなりました。また、亜紀の病状が悪化する様子にも気持ちが辛くなりました。
一方で大人のサクの心が徐々に回復し始めている予兆を見ることができて救いがありました。

<見逃し動画>第7話
 
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第7話の公式あらすじ

両親やサク(山田孝之)から、嘘の病名を告げられていた亜紀(綾瀬はるか)。入院している白血病患者の真島(鳥羽潤)と出会い、自分の病名を疑い始める。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第7話のネタバレはここをクリック
明希はカズキの誕生日を一緒に祝っていたが、サクが来るまで6歳にならないと
言った。
 
「カズキ、もうサクもどってこないかもしれないんだ…」と言った。サクは海で自殺しようとしたが、死にきれなかった。
そこに、サクちゃんという亜紀の声が聞こえた。
「何かを失うことは何かを得ることだって、わかる?」
サクはズボンのポケットの骨を見つめた。
17年間で何を得たんだろうか、とサク。
 
その頃カズキはひとりで外を歩いていた。
 
 
真島さん
サクは亜紀の病院を訪れていた。
サクは亜紀の父親から白血病を隠していることを告げられていた。するとそこには亜紀はいなかった。
 
亜紀はその頃、病院の庭で絵を描いている真島と出会う。
そこへサクがやってきた。
「あ、これ同じ」
と、亜紀は真島の点滴を見た。
「同じ病気だったら大変だよ。俺、白血病だもん」
と言った。出たり入ったりを5年繰り返しているのだと言った。
「広瀬さんは?」
「再生不良性貧血…」
すると真島の動きが少しとまった。
「じゃあ同じじゃないね、残念…」
「亜紀!」
サクが声をかけた。
「ああ、サクちゃん」
「もう、ちょっと良くなったら出歩いてばっかり」
「お友達?」
「彼氏です」
「真島順平です」
「松本朔太郎です」
「彼氏です」
 
「真島さんってさ、白血病なんだって」
「え!?」
「えっ…」
「ちょっとびっくりしてさ…」
と、サクは言った。
サクの様子は少しおかしかった。
「あれ、持ってきてくれた?」
「持ってきたけど…」
サクは制服を持ってきていた。
「さすがにまずいんじゃないかな…先生に聞かないと」
と、サク。
「修学旅行のパスポート写真を撮るの」
と、亜紀は言った。
「あきちゃん、その話は…」
と、亜紀の母親。
亜紀は、貧血でいつまで入院させるつもりなんだと抗議した。
サクは亜紀の母親と話した。
「ごめんなさい、断りきれなくて…」とサク。
「亜紀、ちょっとイライラしてるみたいで…」
サクは、残りの4割が助からないと聞いて、つらい気持ちになった。亜紀の母親に、なんで笑えるようになったんですか?と聞いた。
泣き疲れちゃったのかな、と亜紀の母親は言った。
 
 
何かを失うことは何かを得ること
サクは写真館を訪れた。
サクの父親は亜紀の病状について聞いたと言った。サクの母親には言えないと言った。
亜紀が事実を知ったら、と考えるとサクは落ち込んでしまう。
亜紀は真島の病室を訪れ、詩を渡した。
真島の絵に合うと思ったからだった。
「あの、真島さんはどうして笑っていられるんですか?私最近すごくイライラしちゃって…」
「慣れ。ねえ、何かを失うことは何かを得ることだと思わない?」
と、真島は言った。
真島の枕元にある医学辞典を、亜紀は指さした。
「それちょっと見せてもらっていいですか?」
再生不良性貧血のところに、大きな字で罰が書いてあった。
「僕も最初そう言われたんだ…」
と、真島は言う。亜紀は、眠れなくなってしまった。
 
翌朝、サクは病室を訪れた。そこいは本を読む亜紀がいた。オーストラリアの本だった。
「ご機嫌そうだね」
「外泊許可が出たの」
「本当に?」
「明日から」
亜紀は、サクにマスクを取るように言った。
亜紀は白血病だと教えてもらったのだとカマをかけた。
サクは、お父さんもお母さんも悪気があったわけではない、と言った。
「ごめん、だました…」
と、亜紀。
「でも、6割の人は良くなるわけだしさ、外泊許可もでて…」
「嘘ついてるの疲れたでしょう?ありがとう、サクちゃん…」
サクは、ばらしてしまったことに落ち込む。
「死んだほうがいいかもしれないです、おれ…」
と、亜紀の父親に言った。
「死んでくれ。本当は俺がやるべきことだったんだ。……ありがとな。つらかったろう…」
と、亜紀の父親は言った。
亜紀はその夜、修学旅行のファイルを眺めて泣いた。
「なんで…、なんでさ…」
 
 
外泊許可
次の日。学校に亜紀が来ていた。
「広瀬、大丈夫なのか」
と、龍之介と顕良が言った。
「亜紀ーー!」と智世。
サクは下駄箱に入っていたテープを聞く。
「おはようございます、広瀬亜紀です!」
とにかく今日一日は病気のことは忘れて、コロッケパンが食べたいと言っていた。
オーストラリアの修学旅行の話題が出るたびに、亜紀は悲しい気持ちになった。
そこへサクがコロッケパンを差し出す。
「午後からさぼらない?頼むから俺の前では無理しないでよ」
と、サク。
サクは亜紀と手をつないで歩いた。
そしてたこやきを食べた。
「何かしたいことない??」
サクは亜紀と海に来た。
「ここで告白したんだよね」と亜紀。
「最悪。私一回も好きって言われてない!」
と亜紀。
 
サクは亜紀を家に連れてきていた。
そこにサクの母親が現れる。
ふたりはわきあいあいとしていた。
亜紀は、サクの家で食事をすると電話をした。
サクの家で亜紀は鍋をつついていた。
亜紀は白亜紀からとったのだと説明をした。
「じゃあ病気もすぐ治るね」とサクの母親が言った。
すると、亜紀は、サクの母親に、「白血病なんです」と打ち明けた。
「よりによって、あれかい?」
「はい」
サクの母親は亜紀を見つめて泣いた。
「なんで!なんであんたがならなきゃいけないんだよ!仏さんもなんでそんな意地悪すんのかね、でも大丈夫だからね!」
とサクの母親が言った。
亜紀はその言葉を聞いて泣いた。
「私、また来てもいいですか?」
と、亜紀は言った。
 
海で。
「サクのお母さんってすごいね」
「ごめんな」
「あんな人私初めて見た」
「感情丸出しなんだよ。動物だよ」
「すごい人だよ。そのまんま受け取ってくれたんだよ。
なんかすごい嬉しかった。飾らないお母さんとのんきなお父さん。だからサクちゃんが生まれたんだね」
と、亜紀は言った。
「どっちにも似てないと思ってたけど」
「そっくりだよ」
と、亜紀。
「サクちゃん、何かを失うことは何かを得ることだってわかる?
きっと前のわたしだったら、今日のことここまで喜べなかったと
思ってさ…。今度はもうちょっと元気になって、サクちゃん家で
朝ごはんも食べてみたいなぁ!」
と、亜紀。
「おはようっていうの。それが今の夢かな」
サクは海外に行きたいと言っていた亜紀がサクの家に来ることが夢と
語ったことが悲しかった。
 
亜紀は医師から診察を受けた。
そして、真島の部屋を訪れた。そこには真島の母親が整理をしていた。
「これもらってやってください。順平の遺言ですので」
亜紀はスケッチブックをもらった。
「治療を拒否していたんです。やっとここから出ていけたんですよ」
と真島の母親が語った。
亜紀はめまいを感じた。
 
 
消えた亜紀
サクが病院を訪れると、亜紀の父親がやってきていた。
亜紀は真島が亡くなったことをショックに感じて、病院を抜け出してしまった。
サクたちは手分けして探す。
亜紀は海辺に来ていた。そして海に向かって歩き出していた。
「亜紀!!」
と、サクは呼び止めたが、亜紀はそのまま海に行ってしまう。
「今死んだって同じじゃない!!」
と、亜紀はサクの手を振り払う。
「どうせ死ぬんだったらどうしてつらい治療を受けなきゃいけないの??みんな社会に出て結婚して、そういうの横目で見て暮らすんだよ!私そうやって暮らすんだよ!一生だよ!?なんで私だけそんな目に会わなきゃいけないの!?」
と、亜紀は叫んだ。
「わたしが何をしたっていうの!」
「治るかもしれないだろう!」
と、サクは言った。
「俺の知っている広瀬亜紀は、雨の日でもひとりで弔辞読むんだよ!白血病でも自己ベスト更新すんだよ!!誰よりも負けずきらいで、上昇志向のかたまりみたいな父親と優しい母親の間にうまれて、恐竜みたいに強くなるように、白亜紀から名前取られて。だから、俺は広瀬亜紀を信じる。だから絶対裏切るなよ!!」
と、サクは亜紀に言いながら自分位言い聞かせていた。
「はい…はい」
と、亜紀は泣いた。
明けない夜はないけど、目覚めなければ朝は来ないということを。サクは知った。
 
 
大好きだよ
大人のサクのところにカズキが来ていた。
「カズキ??」
と、サク。
「サクに会いにいくってそればっかりで」
と警察官が言った。
「サク」
「ん?」
「もう写真撮ってくれないの?サクがいないと、うちの写真撮れないんだ。僕とママはサクがいないと、困るんだ…」とカズキが言った。
「サク、嫌いになった?ぼくのこと、嫌いになった?」
サクはカズキのことを抱きしめた。
「好きだよ、カズキ。大好きだよ」
第7話の感想はここをクリック
亜紀の病状が進み、ふとしたときに亜紀の病気が発覚してしまうところは、
とても悲しかったです。また、サクと亜紀が外泊許可が出たその日1日を大切に過ごしているところに感動しました。
<見逃し動画>第6話
 
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第6話の公式あらすじ

島で倒れた亜紀(綾瀬はるか)。亜紀に会いたい一心で病院を訪ねたサク(山田孝之)は、亜紀の父・真(三浦友和)から、驚愕の事実を聞かされる。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第6話のネタバレはここをクリック
亜紀の病状
明希の息子のカズキは、サクが父親になってくれないのかと尋ねた。
「サクには大好きな人がいるんだよ」と明希は説明した。サクは亜紀のテープを聴いた。
そして自分が書いた手紙を読んで、俺、なんでいきているのかな、亜紀、と問いかけた。
 
1987年。
サクは倒れた亜紀をおぶって走っていた。
到着した救急車には亜紀の父親と母親が乗っている。そして、サクは亜紀の父親に思い切り殴られてしまう。
診断した医師から、亜紀の両親は、急性白血病であるということを言われてしまう。
打ちひしがれる亜紀の母親に、父親は着替えを持っていくのは俺が行ってくる、と言った。
その頃、亜紀の家の前には、サクがいた。
「亜紀さん大丈夫なんですか?」と聞いたが、亜紀の父親は答えなかった。
 
サクはその頃、サクの母親から叱られていた。入院するから、もうお付き合いはするなと言われたとのことだった。
「謝ったからもうご迷惑おかけするんじゃないよ…」とサクの母親は言った。
 
意識を取り戻した亜紀は、「お父さん、サクは悪くないんだよ」
と、亜紀は父親に言った。
亜紀はテープに声を吹き込んだ。
亜紀は医師から、再生不良性貧血であるということを告げられる。夏休みは退院は無理と説明された。
「お母さん、あの、これ、サクちゃんに渡してもらってもいい?」
母親はテープを預かっていた。
すると、そこへ亜紀の父親がやってくる。
そして、テープを預かられてしまった。
「来たらどうするつもりだ、会わせられんだろう…」
 
結局、サクは亜紀の家に電話することもできず、誰に聞いても様子はわからなかった。
二学期になったら何か報告があるだろうと龍之介が言った。
会うすべもないまま、一ヶ月が過ぎようとしていた。
 
 
会えない2人
「サクにテープ渡してくれてるんだよね?」
と亜紀は母親に聞いた。
「願掛けしてるって、テープ断ちだって」
「本当?」
「亜紀のことばっかり聞いてくるわよ」
「本当に?」
「すぐでられるって言ってあるから頑張ってよ…」
と亜紀の母親は言った。
「明日から新学期か…」
と亜紀はつぶやいた。
 
二学期になっても亜紀は学校に来なかった。
顕良は坊主になったことが嫌で帽子をかぶっていたが、帽子を取りなさいと谷田部に言われた。
「中川君の名前がかわりました」
と、谷田部が説明した。そして、もうひとつ報告があった。
「広瀬が入院しました。この間覗いてきたんだけど、」
「あの!どこの病院ですか!?」と、サク。
「ご家族の要望でお教えできませんが、すぐ戻ってくるからと言われました」
ジュリエット役は決め直さなくてはいけないと言われた。
 
 
簡単に言わないで!
亜紀の母親を稲代総合病院で見たと聞いたサクは自転車をこいで、慌てて病院へ向かった。
亜紀の体調は悪くなっていた。
「私、よくなってるんだよね?」
亜紀の母親はオッケーマークをした。
「大丈夫か?」
と父親が寄り添う。
そこへ、サクがやってきた。
「あの…すいません…あきちゃんに会わせてください」
「ごめんね…今まだ会えないんだ…」
「顔見るだけでも…」
「ごめんね」
「帰ってくれるか?」
「俺、何でもしますから!できること何でもしますから!!」とサクがさけぶ。
「できることなんて簡単に言わないで!!」
と亜紀の母親が叫んだ。そして泣いた。
「あの…」
「白血病なんだ…」と父親は言った。
「きみに何ができるんだ?わかったら帰ってくれないか?」
亜紀の父親は母親を連れ出した。
亜紀はサクからのテープを聴いていた。
サクはラジオに手紙を書いていた。
「以前、そちらに手紙を書いた者ですが、あれは嘘でした」という内容だった。
 
 
憔悴のサク
サクは学校を休んでいた。
もう4日も休んでいて、智世たちは心配していた。
「あいつカッコ悪いよ、広瀬に何かあると放り出してさ」
と顕良。
 
谷田部はサクをたずねた。
「広瀬の病気のこと知っているの?」
「いろんな症状出てたのに、何も気づけなくて」
「わたしが親でも会って欲しくないな、そんな奴に」
と谷田部。
サクは写真館にやってくる。そこには智世と顕良、龍之介がいた。ロミオとジュリエットのことについて話し合っているのだった。
「お前いいよ、いなくて、俺が演出やるからさ」
と顕良。
「俺ら決めたのよ、学校中どっかんどっかん受ける芝居作って広瀬に喜んでもらうのよ」と龍之介が言った。
「ふざけんな、そんなの俺がやるよ」
とサクが言った。
「なんでわざわざここでやってんだよ…」とサク。
 
サクは演出に戻ってきた。
いきなりやる気なくされたり、やる気出されたり迷惑だと言われてしまった。
「俺、これ面白いと思ったよ」と安浦。
それは、ロミオとジュリエットが「どすこいロミオとジュリエット」として生まれ変わるというものだった。
 
面会謝絶が溶けたと聞いて、サクは慌てて教室を出て行った、
亜紀のところへ、サクの父親がやってきた。
「お父さんサクのこと誤解していると思うんだ、すっごいいいやつで、お父さん会ったら気に入る」
と父親に言った。
サクが慌てて病院へ付くと、亜紀の父親がベンチに座ってタバコを吸っていた。
「あの…あの…、ひとつだけ見つけたんです。あきさんのためにできること…会わせてください。お願いします」
「勝手に行きなさい」
「認めてほしいんです、亜紀のお父さんだから」
「いいやつなんだろうな、君は…なぜ亜紀があんな目にあわなきゃいけない?俺のせいか…綾子のせいか…君のせいじゃないな…だからこそ、君を憎むことでしか俺は立っていられないんだ…」
と、亜紀の父親は言った。
「この間はごめんね…私たちも余裕なくて」
と、亜紀の母親。
「そうですよね…、きっと、俺の何百倍も…自分のことを責めて…」
「会ってやってくれない?」
「元気ですか?亜紀」
「うん…」
「今日はやめときます。ちゃんと会えるようになりたいから。ひとつお願いしてもいいですか?亜紀にロミオとジュリエットを見て欲しいって、みんなで頑張ったから、俺は用事があっていけないけどって…」
 
母親はサクに言われたことを亜紀に伝えた。
 
「じいちゃん、亜紀を守ってやってよ…」
と、サクは仏壇でお願いする。
「おじいちゃん、亜紀のこと気に入っていたけど、連れて行くなよ」
 
龍之介と智世と顕良は、亜紀のもとへ会いに行った。
「よかったよ、元気そうで…」と言った。
三人は「どすこいロミオとジュリエット」を上演する。
 
 
再会の時
廊下にいた亜紀の父親のもとへサクの父親がやってくる。亜紀の顔がいい顔をしていると写真を置いていく。サクが外にいると、亜紀の父親がやってきた。封筒に入ったテープを託す。
「俺の娘はあんな顔で笑うんだな、こんな知らされ方は不愉快だよ。さてと…」
「あの…」
「これから仕事なんだ。俺にできるのは入院費払うくらいだからな…4階のいちばん端の部屋だ」
サクはお辞儀をすると、病室へ走った。
すると亜紀がいた。
「面白かったよ、すごいすごい面白かった、すごい」
サクは泣きそうだった。しかし泣いてはいけないと思った。亜紀は泣いていた。サクが泣くと、きっと亜紀は思い切り泣けなくなるから。
サクは亜紀を抱きしめた。
「もう一回呼んで、サクちゃんって」
「サクちゃん」
サクはこの声のためなら何でもしてやろうとその時思ったのだった。
 
サクは怖くて逃げ続けてきた。
大人のサクは海に入ろうと、足を進めた。
 
亜紀は入院先で、絵を描いている入院患者と知り合う。その入院患者の点滴を見つめたのだった。
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サクと亜紀の両親との交流が描かれました。また、最後のサクと亜紀の抱擁のシーンがぐっときました。
<見逃し動画>第5話
 
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第5話の公式あらすじ

充実した日々を送っていた亜紀(綾瀬はるか)の身体に、少しずつ変化が訪れていた。サク(山田孝之)は無人島でのキャンプを計画するのだが…。
 
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いちばん幸せだったとき
「広瀬亜紀さんってどんな人だったの?…ごめん、松本さんのお父さんとお母さんになんとなく、事情は聞いて。私、いつも松本くんに助けてもらってばっかりで。何かできることないかなって…、」
明希はお米の比喩で、少しは誰かが持てば軽くなると言った。
「小林、ありがとう…」とサクは言った。
小林が大きく見えたと思うサク。
サクは押し入れにあった箱を開けることができた。
その箱にはテープがたくさん入っていた。
17年ぶりの写真を見て、サクは穏やかな気持ちになっていた。
僕は生まれて初めて、誰かに亜紀のことを話したいと思った。
 
「本当に船で帰るの?」
サクは明希にそう尋ねた。
「うちの王子様がね。まだしばらくこっちにいるの?」
「骨、まけたら…」
「そうか…」
「あのさ、昨日のことなんだけど。どんな事を話せば?
あ、いや、今まで誰にも話したことなかったから」
「いちばん幸せだったときのこととか…」
と明希は言った。
「幸せ……?あの島……うまく喋れるかな」
「大丈夫だよ、サク」
「サクって初めて言われた」
「松本くんじゃなくて、サクが話すんでしょう?」
手を引かれるようにサクは話し始めた。
 
 
旅行の計画
1987年。
亜紀は熱が出ていて、痣もあった。
「他に出血しやすくなってることは?立ちくらみなんかは?」
医師は言った。
「念のため血液検査していってくれるかな」
亜紀は母親には、大したことはないと報告した。
「お願いだから、おとなしくしててよ」
と、亜紀の母親は言った。
龍之介は東京にいってしまって、亜紀まで休みだった終業式。
「龍之介から電話あった?」
と智世。
「なんで亜紀休みだったか知ってる?」
とサクは智世に聞くがわからなかった。
帰り道、龍之介が現れた。
「早い話が、向こうは新しい男がいてさ」
「もしかして、フラレたの気付かなかったの?」
智世は怒る。
「あたしたちがどんな気持ちで!?」
と智世。
「やっぱりお前たちのところに帰りたくなっちゃったってね…本当に心配かけて…」
と龍之介は謝る。
「おかえりなさい」
と、サク。
「ただいま、お前さん」
智世はむっとしていた。
「あんた亜紀にちゃんと謝りなさいよ」と智世。
 
亜紀の家にサクが来ていた。
体調が悪い亜紀のためにたこやきを持ってきたのだった。サクは正座をしていた。
「足、崩したら?お見舞いに来てくれたの?」
「話があってさ、すけちゃんが帰ってきたんだ…」
「え!?」
「東京の彼女、新しい彼氏がいたらしくてさ」
と、サク。
「そうなんだ…」
「それでね、すけちゃんがみんなをキャンプに招待したいって。夢島」
「夢島?」
「それが明後日なんだよ。坊主が絶対明後日じゃなきゃだめって」
「そっかぁ…夢島かー!」
亜紀は嬉しそうにたこやきを食べた。
「私、みんなで大騒ぎとかしたことなくて。仲間とかいなかったし」
「大丈夫?」
「頑張って治すよ」
「お父さん、厳しいって」
「頑張って騙すよ」
と亜紀。
亜紀は楽しみにしていた。
 
 
「泊りがけなんてダメに決まってんだろ!?」と、亜紀の父親。
「陸上部で行くキャンプなんだよ。打ち上げも兼ねてだよ」
「先生も一緒なのか?」
「今回は諦めたほうがいいんじゃない??」
と亜紀の母親。
「そうだけど…」
「だけど、じゃなくてそうなんだ」
 
その頃、サクもキャンプの話を家族にしていた。
サクの母親もまた、「あんたはいいけどね、向こうは女の子なんだから」と言った。
 
亜紀は食事を食べないで、反抗していたが、亜紀の母親は、
「熱があるような子をキャンプに連れて行くわけにはいかない」
と言った。
 
サクたちはキャンプに行く準備をしていた。
サクは智世をキャンプを誘った。
しかし、智世は行きたがらなかった。
「とにかくさ、あいつも気を使うだろうし。わたしもどういう顔していいかわからなくて。ごめん…亜紀には電話しておくから」
と智世は言った。
 
亜紀の家には、先日検査を受けた病院から電話がかかってきていた。
「もしかして亜紀さん?」
「いや、姉ですけど」と亜紀は嘘をついた。
「明日再検査に来るように伝えてもらえますか?」
「どこか悪いんですか?どこか悪いから再検査なんですよね」
「不安を消すためにもということです」
すると、亜紀の母親が帰宅する。
「どうしたの?」
と、亜紀の母親は亜紀を心配するが、亜紀は何でもないと言った。
 
サクが写真館に行くと、顕良がキャンプに行けなくなったのだとサクの父親が伝言した。
 
亜紀は電話の前で悩んでいたが、電話に出た。
それはサクからの電話だった。
「ごめん、サクちゃん。私、もしかしたらいけないかも」
「え!?」
「熱、下がらなくて…」
「ごめんね」
「また行けばいい話だし…身体早く治して」
サクは電話を切ると、花火などの準備を見て、がっかりした。
 
サクは亜紀に向けてテープを作っていた。
顕良も智世も行かれなくなってしまったけれど、亜紀が楽しめるように準備しているからという内容だった。
 
サクが寝ていると電話がかかってきていた。
「何やってんだよ、サク!」と、龍之介の声。
「おはよう、サクちゃん」
亜紀の声もした。
 
 
夢島へ
亜紀と龍之介が待っていると、そこにサクがやってきた。
「サクちゃん、海の家でも開くつもり?」
大荷物を見て、亜紀が言った。
「花火を忘れた!」
と、サクが言った。
龍之介はサクに二人きりにしてやるからと耳打ちした。
 
廃墟になったホテルに入り込むサクと亜紀。
別の入口から出ると、タイムカプセルのポストが見つかる。
亜紀はめまいを感じて倒れそうになってしまう。
「亜紀、この間からそういうの多くない?」
「サクちゃん…私ね…早く泳ぎたい!」
 
亜紀は水着姿になると、海に駆け出した。
「サーク!行くよ!!」
サクと亜紀は海で遊んだ。
そして昼寝しているふたりを龍之介は写真に撮る。
すると、龍之介は置き手紙を残して、帰ってしまった。
 
サクと亜紀は料理を作っていた。
サクは生姜湯を亜紀に渡した。亜紀は涙ぐんでいた。
 
亜紀はサクが焼いた魚を食べていた。
「おいしい!サクちゃん!」
「じいちゃんにこき使われていたからね」
夜になると、サクは焚き火をした。
「結婚したら毎日こんななのかな」
「結婚するつもりなの?私と」
「え、そういうつもりないの?」
「その前にやりたいことあるじゃない。仕事とか。
私はね、絵本作りたいんだ!」
「描くの?」
「絵、下手なんだ。でも編集者ならなれるかなって」
と、亜紀が言った。
「変かな?」
「亜紀らしいなって思って…」
「サクちゃんは?夢とかないの?」
「最近はね、写真屋継いだオヤジの気持ちわかる気がしてさ」
亜紀は微笑んだ。
「サクちゃんらしいね!」
と亜紀が言った。
「でも、そうすると一ヶ月くらい会えないのかな。
あ、俺がカメラ持ってついていけばいいんだな」
と、サクは言った。
「好きよ、サクちゃん」
と亜紀はサクにもたれかかる。
「どうしたの急に」
「サクちゃん、やろうか」
「え!?」
「こんなことでやることなんてひとつしかないじゃない」
サクは期待する目を亜紀に向けた。
「タイムポスト!」
と亜紀は言った。
 
未来の広瀬亜紀さんへ、とサクがレコーダーに録音する。
亜紀の番だよとサクは亜紀に言ったが、亜紀は眠ってしまっていた。
写真を撮ろうとしたら、亜紀は起き上がった。
亜紀はサクと龍之介の企みに気づく。
「ねぇ、あの世って信じる?」
「信じてるよ。亜紀は?」
「信じられないな。やっぱりそれって残された人たちが作った世界なきがする。
存在して欲しいって思った世界っていうか…」
「亜紀は、神頼みも信じなさそうだもんね」
「でも、神様はいてもらわないと困るよ。ラッキーとアンラッキーはコントロールしないと」
「どういう意味?」
「すごく幸せだった人はすごく不幸になったりするじゃない。どんな人生も、結局プラスマイナスゼロになるように
なっていたりすると思わない?」
「それを調節するのが神様ってことか」
「そう…サクちゃん…サクちゃん、私ね…」
サクは拝んでいた。「なにしているの?」
「今、俺のプラス、亜紀に回しておいてもらったから。俺、別にマイナスでもいいし。
亜紀のほうが叶えタイ夢いっぱいありそうだし」
亜紀はサクを後ろから抱きしめた。
「好きよ、サクちゃん…」
 
眠っていると、旅館の電話が鳴っていた。
サクと亜紀は電話のほうへ駆け出していくが、電話の音は聞こえなかった。
「何も聞こえないんだけど」
「サクちゃん、耳悪いんじゃない??」
外に出ると、蛍が光っていた。
走っていくとそこにはたくさんの蛍がいた。
「すごい…ほたるってさ、七日間しか地上にいないんだよ。
こんなの見られるなんて、どのくらいの確率なんだろうね?」
亜紀は涙をこぼした。
「幸せだなぁ私…なんでこんな幸せなんだろう…。もうなんかさ、
なんかあるんじゃないかと思っちゃうよ。誰かが病気になったりとか、
誰かが死んだりとか…もう…本当に…何かあるんじゃないかな…」
亜紀は泣いた。
サクも涙を流しながら亜紀を抱き寄せた。
「ないよ、そんなこと、絶対ないから…」
亜紀がなぜ泣いているのかサクには検討もつかなかった。
だけど、このときかたにとまったホタルはいつのまにか消えていた。
 
大人のサクは、明希にその話をした。
「テープ、彼女、タイムポストに入れたと思うよ。私だったらやっぱり、
聞いて欲しいかな」
と明希は言って去ろうとした。
「小林、本当にありがとう」
とサクは言った。
明希は帰りのフェリーの中で涙を流していた。
「明希はひとりでいいんだなぁって…」
カズキを抱きしめた。
 
99%の確率でテープはないだろう、そう思いながら、サクは夢島に
渡った。人の手が入らない無人島は不気味なほど変わらない。そこはまるで
死の国の入口のようで。
サクはポストの場所にやってきた。ポストのそばにテープが落ちていた。
幸せはとても単純で、サクちゃんがいてわたしがいることで。だからこれからもずっと昨日のように、
サクちゃんとずっと手をつないでいけたらと思うよ。わたしがサクちゃんの手を引っ張って、
サクちゃんが子供の手を引く、そんな風に歩いていけたらと思う。
と、亜紀の声だった。
 
無人島で亜紀は倒れてしまった。
第5話の感想はここをクリック
無人島に旅行に行く青春な回でしたが、一方で亜紀の病魔が忍び寄っていることが顕著で、すごく怖くなりました。大人のサクが徐々に向き合って再生できる場面も増えてきたように感じますが、カセットを聴くシーンは涙を誘いました。
<見逃し動画>第4話
 
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第4話の公式あらすじ

サク(山田孝之)と亜紀(綾瀬はるか)は、誰もが知る仲となっていた。そんな中、幼なじみの大木(田中幸太朗)が、隠れてアルバイトしているところを見てしまい…。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第4話のネタバレはここをクリック
故郷のサク
大人のサクははがきを持って海辺に佇んでいた。父親やカズキ、明希と一緒にいるところを、遠くから谷田部が見守っていた。
 
「仕事は大丈夫なの?」
と明希がサクを心配した。
「大丈夫だよ。有給も全然消化できてなかったし」
そうサクが言うと、「松本ー!!」と谷田部に大きな声で呼ばれる。
「やっぱりそうだ。帰ってくるなら連絡くらいしなさい。本当にあんたはもう」
「もしかしてまだやってんですか?」
と、サク。
「悪い?」
谷田部は、明希を見て、あら?と言った。
「友達だよ」
とサクが誤解のないように言った。
「小林です」
「高校の担任の谷田部です。いつも松本がお世話になっております」
「やめてよ先生!」
明希は微笑んだ。
 
「なんか東京の松本さんとは違うんだなと思って」
「どんなやつなんですか?東京では」
「いつもニコニコしてて、気が付くといつも自分のことばっかり聞いてもらってて」
「昔からのんきでね…だからこんなことになっちゃうんですよ」
「こんなこと?」
「あいつはたぶんヒロセアキさんの骨をまきに帰ってきたんですよ」
と、サクの父親は言った。
 
「広瀬は?」
と谷田部は聞いた。
「まだ一緒なんでしょう?グラウンド、見せてやりなさいよ」
サクは骨が入った瓶を自分の傍らに置いた。
「あんたいつもここで見てたよね、広瀬はいつも走ってて広瀬の最後の走った日のこと、覚えてる?」
忘れるわけがなかった。1987年1月19日。12秒91。亜紀が走った最後の日。
 
 
亜紀を眺める放課後
1987年。
広瀬は谷田部から鼻血が出ていたことを心配されていた。サクも鼻血が出ているなら、保健室に行けばよかったんじゃないかと言った。
サクと亜紀は、パン屋が来ていなかったので、たこ焼き屋に食べに来る。
サクと亜紀がイチャイチャ話しているところを見て、顕良は、かゆいんだよ!!と言った。
もうすぐ県予選だから見に来て、と智世が言った。
「いつ?」と龍之介が言った。
「なんで行くんだよ、助ちゃん」と顕良。
「いいじゃない、たまには」
と龍之介は智世の肩を抱く。
 
「俺と智世の仲じゃない!え、違うの?」
「好きって言われたことないけど!」
と、龍之介と智世が言い合う。
 
サクは亜紀の練習を見てそのまま待っていると言う。亜紀はサクにその他にやることがないのか?と呆れた。
谷田部からも「ここにいられると気が散るって言ってんの!」とサクを追い払った。
「あとで迎えにくるから!」
とサクは亜紀に言った。
 
帰り道。サクは亜紀を後ろに乗せて走る。
「本当に明日からはいいからね」
「なんでそんな遠慮するの。俺、亜紀の運転手だし」
「サクちゃん。なんかないの?やりたいこととか」
「亜紀が頑張るの見て、ゆっくり考えるよ」
亜紀はサクの背中に頭を乗せた。
「サクちゃんといると楽になるって言ってるの」
亜紀はサクの自転車の後ろに乗りながら、龍之介が深刻に電話をしているところを目撃してしまった。
 
亜紀が夜ご飯を食べていると、亜紀の母親はテスト用紙に血がついていたことを心配し、父親も心配した。
「大丈夫か?」
「がんばり過ぎちゃったのかも」と言った。
「もうすぐ、県予選なの」
「そこまでしてやることあるのか?」
「お父さんの言うとおりにしているだけだよ。頑張っているだけ。頑張ればスポーツ予選もらえたりして…」と亜紀は言った。
 
亜紀と智世は練習に勤しんでいた。
亜紀が集中して自主連していると、そこにサクがやってきた。よーいどん!とサクは言う。
谷田部は遠くから見て、あれもやりたいことか、と呟く。
サクの自転車にはホイッスルがぶらさがっていた。
 
 
龍之介の事情
帰り道に、サクは亜紀を自転車の後ろに乗せている。
「なんでそんな頑張るの?」とサク。
「頑張るのが好きっていうか、後悔するのが嫌なんだよね」
すると、電話ボックスから出てくる龍之介を見るふたり。
龍之介は電話ボックスを思い切り蹴っていた。罰が悪そうに、ふたりを見る龍之介。
 
「東京の彼女?」
「ここんところ電話つながらなくてさ」
「大木君って彼女いるの?」
「もしかしてあきちゃん、僕のこと?」
「一ヶ月電話でないって、振られているんじゃないの?」とサク。
「噂でね、会社やめて、よろしくない商売に足突っ込んでるって聞いてね…」
と、龍之介は真剣な顔をした。
「ま、ちょっと東京いって様子見てこようかと思ってね…」
と言った。
 
亜紀とサクは龍之介について語り合った。
「大木くん、なんで急に試合見に来るなんて行ったんだろう?会とか式とかなのつくものには出ない人なんでしょう」
「助ちゃんだからね」
「戻ってこないつもりとか??」
「そんな大変なことはさすがに言ってくれると思うけど。幼馴染だし…」
「ごめん、変なこといって…」
 
サクは写真館を訪ねた。
龍之介に焼き増しを頼まれたのだと言った。
それは思い出の写真だった。
 
顕良は龍之介から二人で分けろとカセットを託されていた。サクはそれを聞いて慌てて走る。サクと顕良は龍之介のアルバイト先の弁当店へ会いに行った。
龍之介は、どうして自分が東京に行って帰ってこないかもしれないということがわかったのか?と言った。
顕良は智世を想って龍之介に抗議する。
「なんもできねえかもしれないけど、そばにいてやりてえ気持ちとか、お前にわかんねえだろ!」と龍之介は顕良に言う。
智世の気持ちを考えたことがあるのか?と顕良は詰め寄る。
役立たずでもそばにいたいという、龍之介の気持ちは亜紀を見ている時のサクと同じ気持ちだった。
 
サクが悩みながら亜紀の部活を眺めている。
「サクちゃん、何かあったの?」と亜紀は聞いた。
「この間、なんでそんなに頑張るのかって聞いたじゃない?私あんまりリズム感なくて、だからスタートも苦手なんだよね。お遊戯会もそれで昔休んだんだよね。逃げ出した自分がすごく嫌だった。やらないで失敗しないより、やって失敗したほうがいいと思う!」
「助ちゃんのこと?」
と、亜紀。
「大木くんも智世も…」
サクはホイッスルを吹いた。
「俺は亜紀の応援頑張るよ」
亜紀は立ち上がろうとすると、立ちくらみを感じてうずくまった。
「立て!立つんだ!亜紀!」とサクは言った。
 
龍之介は焼き増しを頼んでいた写真を取りに来ていた。
サクは龍之介と思い出話をする。
 
亜紀と智世はたこ焼きを食べていた。
「あの三人と仲良くなったのって一緒に走ったのがきっかけだったんだ…きっかけってあるじゃない?告白するにしても。いいかなって…」と智世。
「じゃあ、わたしも智世だけに言おうかな…。明日、予選残れなかったら、退部するんだ…」
「なんで?」
「前にお父さんと約束したから…明日頑張ろうね!」
亜紀はそういった。
 
 
後悔しないために
予選大会当日。
顕良は、東京で彼女と付き合うにはお金が足りないという話をサクにした。ベンチにいると、そこへ亜紀がやってくる。
「あれ?大木くんは?」
「昨日言ったんだけどさ、昔の写真取りにきたときに。懐かしそうな顔してたから、来ると思うよ」
「それ逆なんじゃない??懐かしくなっちゃうからこないんじゃない?」
「なんでそんなことすんだよ!」
「智世に嫌われるつもりじゃない?」
そこにいたのは智世だった。
「どういうこと?」
「学校やめて東京の彼女のところに行くんだと」と顕良。
「知ってたの?」と智世。
「知ってて私にあんなこと?」
「そうだよ。でも、気持ちは伝えたほうがいいと思ったから!!」と亜紀が言った。
 
亜紀が智世を連れて、走った。
智世は龍之介に向かって叫んだ。
龍之介は「俺のことなんて追いかけんなよ!」と言って泣いた。
智世は何度も転んでしまい、膝を擦りむいていた。
「ごめんね…最後の試合になるかもしれなかったのに」
と智世。
「何時から?」
亜紀の手をひっぱって、サクは走り出した。自転車にのせて全速力で走った。
しかし、亜紀は間に合わなかった。
サクは審判に詰め寄った。
「松本!」と谷田部が言った。
「お騒がせして申し訳ありませんでした」
亜紀も一緒に謝った。
「私ね、サクちゃん、走るって結局最後は一人なんだって思ってた…。でも違ったね」
亜紀はサクにそういった。
 
自転車にはストップウォッチがぶら下がっていた。
サクはホイッスルとストップウォッチを持ち、亜紀はタイムを計ることになった。
「12秒91!」
「ベスト!自己ベスト!」
 
 
忘れなさい
大人のサクは谷田部と一緒にグラウンドを見ていた。
「ずっとひとりで生きていこうと思っていたんです。こうしていれば、時間が過ぎていくだろうって。17年で」
「もう?」
「まだ、なんです。死ぬまでにあと17年あと何回あるんだろうって思って…。夢から覚めると泣いて。あと何万回僕はこんな朝を迎えるんだろうって。無理だと思ったんです…」
そう言って、サクは泣いた。
「12秒91だったね、広瀬のベスト。ストップウォッチ、そのまま返すんだもん…」と谷田部。
「忘れなさい、松本。あんたたちのことはわたしが覚えてるから…安心して忘れなさい。もう一度誰かを乗せて走りなさい」
 
明希には、骨をまいたところでガラリと何かが変わるわけじゃないと、サクの父親が語った。あなたがそれに付き合うことはない、と。
そこへ、サクが帰ってきた。
「広瀬亜紀さんって?」
と、明希は聞いた。
第4話の感想はここをクリック
すけちゃんと智世の微妙な関係が描かれていて、キュンとしました。すけちゃんに東京で暮らしている彼女がいることを初めて知り、切なかったです。てっきり智世のことが好きなのかと感じていたので。
 
智世がすけちゃんに思いを伝えるシーンがぐっときました。
 
ちょっと亜紀の実際の出番に間に合わなかったことにイライラしました。
<見逃し動画>第3話
 
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第3話の公式あらすじ

サク(山田孝之)の祖父・謙太郎(仲代達矢)が亡くなった。心配した亜紀(綾瀬はるか)は、サクの力になろうと必死になる。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第3話のネタバレはここをクリック
明希と実家
サクが実家に帰るとそこには小林明希がいた。心配していたのだった。
サクは実家に明希を連れてきた。
「友達の…」とサクは紹介した。
「よかったら泊まっていってください」
とサクの母親が言った。
父も母も昔と同じように話をしてくれた。ただひとつ17年前の話題は避けながら。その心遣いに、ふたりをずいぶん心配させているとサクは思った。
サクの母親は、明希に、「サクとはそういうお付き合いだと考えて…」と伺う。
明希はすぐに訂正して、「サークルの友人です」と言った。明希の息子カズキに関しても、サクの子供ではないと誤解を解いた。
「そうよね!ごめんなさいね、変なこと言っちゃって」
と、サクの母親。
「でもある意味そうかもしれません…あの子ができたときに、あの子の父親とはもう別れていたんです。周りはみんな、生むことに反対で。たったひとり、応援するから頑張れって言ってくれたのが松本くんだったんです。それからはカズキの入園式に来てもらったり、お世話になりっぱなしで」
「ありがとう!」
「お礼を言うのは私のほうで」
「私、あの子がずっと一人だと思っていたから」
「あの、何かあったんですか?」
 
サクはアルバムをカズキに見せた。
「誰が撮ったの?」
「おじいちゃん」
サクは一枚の写真を眺めて、おじいちゃん、好きな人を亡くすことはどうしてつらいんだろうね?と心で語りかけた。
 
 
祖父の死
1987年。
サクは写真館で祖父が横たわっているを見つける。
「またこんなとこで寝て。風邪引くよ?おじいちゃん…」
と、サクは祖父に語りかけた。
 
朝、谷田部は、松本くんのおじい様が亡くなられましたと言った。亜紀や智世も通夜に列席していた。
亜紀は松本写真館の奥で、サクを見つけた。
「よう」とサク。
 
「なんかさー、できすぎだよな。昔の恋人の骨盗んで、すぐ逝っちゃうとか。へんな宿題だけ残してくれちゃってるしさ」
「サク、私手伝おう…」
「あ、ごめん、そろそろ戻らないと!」
サクは亜紀を残してそのまま式場に戻った。
サクは煙突の煙を眺めた。
どうしてもおじいちゃんがいなくなるという実感が湧かないとサクは思っていた。サクの妹は泣いていた。
「すいません、ちょっとお願いが…」
と、サクは葬式の人に頼んで骨を持ち帰った。
結局、サクは一度も泣けなかった。
あまりにもできすぎだったから。おじいちゃんには死んでかなえられるのぞみがあったから。まだやらなきゃいけないことがあり、自分で自分がわからず。
亜紀はサクへのテープを録音した。
 
サクはサクの母親に遺品整理を頼まれるが、自転車がパンクしてしまっていた。
サクはサクの父親とともに、学校へと向かう。
「いいの?おじいちゃん…」
「朔太郎はどう思う?」
「おじいちゃんが生き返るわけじゃないし」
「朔太郎…、まぁいいか」
サクの父親は勤めている農協へと向かった。
 
 
空元気のサク
サクは落ち込みながら、登校した。
しかし落ち込んでもいられないと思った。
「おはよう!」と明るく亜紀に挨拶し、明るく顕良に絡んだ。サクが演出を担当すると明るくアピールし、体育のときも空元気だった。そんなサクを心配する亜紀だった。
 
サクは写真館で遺品整理をしていた。そこへ亜紀が訪れた。
そこでサクのアルバムを見つけて、亜紀はそれを眺めた。
「これ、全部おじいさんが撮ったの?」
と尋ねる亜紀。サクはひとつずつ全部写真を取っていた。
「なんで取ってるの??」
「ここ、売るんだってさ」
1枚残されたサトの写真をサクは処分しようとしていた。
「あれ、どうした?おじいちゃんの骨」
「ああ、大丈夫大丈夫」
とサク。
「そう……無理してない?なんか、すごく不自然なきがする……サクちゃん?」
「ああ、大丈夫。なんでか俺、あんま悲しくなんなくてさ。何言ってんだろうね」
 
サクの父親が仕事をしていると、松本写真館が目に飛び込んできた。
 
亜紀が家に帰ってくると、亜紀の母親が亜紀が持っていたサトの写真に気づいた。
亜紀の父親は、亜紀が反抗してくることに対して会社に愚痴を言っていた。
亜紀の母親は、疑われそうなものはうまく隠すと言った。
「お母さんはなんでお父さんなの?」
「じゃあなんで、サクって呼んでもいい?なの?ねえ、こんなところどうやってぶつけたの?」
亜紀の母親は、亜紀の不審な痣を見つけた。
 
サクが家に帰ってくると、松本写真館は売らないとサクの父親が言っていた。
「そんなこと急に言ったって…」
「大丈夫。今日やめてきたから」
と、サクの父親が言った。
 
亜紀の父親は家族写真を飾ってくれたことに対して、亜紀に礼を言った。
 
「ねえ、なんで前もって相談しなかったの?」
「相談したら阪大するだろ。気づいたら親孝行なんにもしてなくてね。もうこれしかなかったんだ…」
サクはサクの父親を自転車の後ろにのせて走っていた。
そして僕はおじいちゃんとサトさんをまく場所を探した。
 
海がいいかなと思ったけど、塩でバラバラになりそうで。山はどうなるかわからないし。なんか、すごく意味ない気がするし。いざとなるとどこにまいていいものか。
 
谷田部に亜紀は、夏の日、冬の夜、百歳ののちの歌について聞いた。好きな人を亡くした人の歌だった。
サクが家に帰ると、亜紀が家にいた。
亜紀を部屋に上げる。
「やることなんてひとつしかないでしょう?」と言った。
「そうだよね…」
サクは亜紀にキスをしようとするが阻止した。
「よかった引っかかってくれて…」
と亜紀は笑った。
亜紀はサトの写真を持ってきた。
「お互い胸に抱いて死ぬつもりで、写真を持っていたんだと思う。私、やっぱりちゃんとしないといけないと思った。でもあれ、どっかになくなってさ…」
とサクは言った。
「学校は?電話してみようよ!」
「なんかもういいかなと思って。別に骨混ぜてまかなくても、心は通じているだろうし…」
「そうだね…」
「あ、送るよ」
「いいよ、疲れているでしょ?」
亜紀はそのまま家に帰った。
 
サクは写真館を再び訪れる。
するとそこにはサクの父親がいた。
「どうしたんだよ」
「別に…どう調子」
「お前変なこと頼まれたんだろう?おじいちゃんに。
それなりに。息子だしな」
「覚えてないのか?」
「何が」
「そうかそうか」
サクの父親はサクのアルバムを持ってきた。
そして1まいの写真を渡す。
写真の裏にはメッセージが書かれていた。
 
夕方になると、サクの父親と母親が会っていた。
「いいご身分ね。シフト増やしてもらっておいたから…
タバコは一週間で人箱にするんだよ?」
「はい」
 
 
サクの想い
その夜。雨が降っていた。
サクは亜紀の家に電話する。
「今日、文化祭の準備があるって」
サクは学校に向かい、亜紀を探した。
ゴミ箱をあさる亜紀を見つけると、サクは声をかけた。
「知らないウチに見つけて、いい格好しようと思って」
と、亜紀。
「見つからなかったら、あとはもう男子トイレ」
「ごめん…亜紀…本当にごめん…」
とサクは謝った。
サクはポケットから骨を出した。
「いざとなったらまけなくて。どんどん重くなってきちゃって。亜紀に言われて、なんか、恥ずかしくなって…」
亜紀は微笑んでいた。
「よかった、あって」と亜紀。
 
サクと亜紀は線路を歩いていた。
「あった!」と亜紀が指差す。
「おじいちゃん、ここから出征したのかな」
「サトさんは見送りに来て…」
サクと亜紀はふたりの骨をまぜると、風を待った。
「風、来ないね」
「まぁまぁ、気楽に待とうよ…ねえ、そういえばなんでまた急にやる気になったの?約束だから」
そのとき風が吹いて、骨が舞い上がっていった。
「なんかすごくあっけなかった…」とサク。
亜紀は駆け出すと、空を見上げた。
 
「ねえ約束って何?」
「男と男の約束じゃない?これって」
「ま、いっか!あ!ここでいい!」
と亜紀が言った。
「じゃあね!」亜紀はそう言って、去っていった。
「あ、亜紀、ありがとう」
亜紀は手を振っていなくなった。
亜紀は不安そうにサクを見送った。
 
 
ペダル
ペダルが軽かった。
その軽さに、思い出していた。僕の後ろにはいつも、サクはいつも祖父を乗せていたことを思い出していた。
あの日の約束をサクは思い出していた。
あの日のおじいちゃんを。
 
1976年7月11日。
自転車に乗っているサクの写真の裏には、祖父からのメッセージが書かれていた。
「サク!!」
祖父は両手を広げていた。幼いサクはそこに向かって自転車を漕いだ。何度もすりむきながら。
「乗れた、乗れたぞ、サク」
「おじいちゃん」
これからは僕がどこでも連れてってあげるね、おじいちゃんのことをずっとのせてあげると約束してくれた、と書かれていた。
サクはそれを自転車に乗りながら思い出していて、そのペダルの軽さに転倒してしまった。
そこに亜紀が走ってきた。サクは蹲っていた。
「ペダルって…軽いんだよ」
「うん」
「ひとりだと」
「うん」
「いなくなるって、そういうことだよ」
「うん…」
亜紀はサクに寄り添った。
「私太るよ、おじいちゃんと同じくらいになって後ろに乗るよ?」
「何言ってんだよ」
亜紀は両手を広げていた。
世界でいちばん美しいものを見た。
サクは嗚咽して泣いた。そして亜紀はサクを抱きしめた。
世界っていうのは、抱きしめてくれる人のことで、その腕の中はあったかくて。おじいちゃん好きな人を亡くすことはだからつらいんだよ。でも、どうして…。
サクは語りかけた。でもどうして、こんなにつらいんだろうね。
 
大人のサクは骨が入った瓶を握り締めていた。
「小林…、抱きしめてもらっていいかな?」
サクは明希にそういった。
「ごめん…変なこと言って」
明希はサクを抱きしめた。
「これでいい?」
「ありがとう…」
僕は行く、もう一度この音の高鳴る世界へ。
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サクの祖父が亡くなってしまい、泣けないサクの心情が描かれる本作、切ない気持ちになりました。ペダルが軽くなるところはサクの気持ちを考えて、また、おじいちゃんの気持ちも考えて、おじいちゃんがどれほどサクを想っていたのかを感じると胸が暖かくなりました。そんなサクの想いを受け止める聖母みたいな亜紀に感動しました。
<見逃し動画>第2話
 
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第2話の公式あらすじ

1987年、付き合い始めた17歳のサク(山田孝之)と亜紀(綾瀬はるか)。二人はは順調に愛を育んでいた。ある日サクは、祖父・謙太郎から、ある奇妙な頼みごとをされる。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第2話のネタバレはここをクリック
付き合ってるのか?
大人になったサクが消えたことを知らされた小林明希は心配する。サクは故郷に帰ってきていた。
亜紀と別れる場所をサクは探していたのだった。
亜紀が好きだといったあの場所を探すサクだった。
 
1987年。
サクと亜紀は付き合い始めていた。
サクは亜紀に託されたウォークマンで亜紀の声を聞いていた。亜紀の言葉を聞いたサクはコロッケパンをゲットした。図書室で亜紀は安浦と文化祭の相談をしていて、コロッケパンを渡すことができなかった。そして、今日は部活で遅くなりそうなので、一緒に帰れないと言われた。
サクは自分が付き合っているかどうか自信がなく、龍之介と顕良に相談する。
からかわれているだけではないか?と言われてしまった。智世と亜紀が帰っているときに、サクがやってきた。
「付き合ってんの?」と智世が言うと、言わないでね、と亜紀が言った。
サクは亜紀を自転車の後ろに乗せて走り出す。
「なんで付き合ってること言わないの?」とサク。
「秘密の方がドキドキするじゃない」
「経験あるの?」
「知りたい?」
「いいよ」
「教えてあげようか?私の秘密」
亜紀は森の中を駆けていった。
サクは息切れしてしまう。
「サクちゃん!」
亜紀はスカートをまくると、走っていく。
亜紀はとっておきの場所に連れて行く。そこは、あじさいがピンク色だった。
土壌の酸性度によって、色が変わることを亜紀は説明した。
「人間みたいだな。人って環境で性格が変わるって言うからさ」と、サク。
「そうだね…」
「亜紀…」
サクは亜紀にキスしようと近づくが、顔をぶたれてしまった。
 
帰り道、サクは自転車に乗っていると、サクの祖父が寄って行け、と言い、写真館に寄ることになった。
「サク、お前に折り入って頼みたいことが…」
と、祖父は言った。
「ある人の骨をな、お墓からちょちょっとな、盗んできてほしいんだけどなぁ」と祖父は言う。
サクは自転車で走り去ろうとするが、祖父は祟ってやると言って、全く話にならなかった。
 
亜紀は翌日、交換日記のウォークマンがないことに気づいた。しかし、サクは何も行ってこない亜紀を見て心配になってしまう。
一方、ロミオ役が決まらなかった。
「どうせなら、学級員同士でやっちゃえば?」と女子が茶々を入れる。
すると、サクにロミオをやったらいいのではないかと手紙が回ってきて、サクが手を上げた。
「せっかくだから、ジュリエットが選べば?」と女子がまた茶々を入れた。
「じゃあ、学級員同士ということで!」
と亜紀が決めてしまった。
サクは廊下で亜紀と会う。
「怒ってる?」
「怒ってないよ」
「やっぱり怒ってる」
 
 
純愛
サクは、亜紀を写真館に連れてきた。
亜紀が写真館に行きたいと言ったのだった。
祖父が亜紀に触ったので、触るなとサクは言う。
「これ、誰ですか?」
と亜紀は古い写真を指さした。
「イナバサトさんと言ってね、その頃はナガタさんだったな」
「昔の彼女?」
「あの世で一緒になろうと誓った人だ。彼女はからだが弱くて、俺は兵隊に取られて、二人共生きては会えないだろうと思っていた。ありがたいことに、二人共無事に終戦を迎えられてね、だけど病気の彼女と結婚するということは、普通じゃないからね、がむしゃらに金を作ろうとした。人に言えないこともずいぶにゃった。そしたら、お縄になってね、お勤めをしている間に、特効薬ができて、彼女は治って、親の決めた男のところに嫁ぐことになってしまったんだよ…。笑っていいんだか泣いていいんだかわからん話で。逢いたくて逢いたくて、会おうと思った矢先に彼女は死んでしまった。だからね、骨をね、せめて…俺が死ん
だらあの人の骨と俺の骨を一緒に混ぜて、まいてほしいんだよ。そうすればあの世であの人と…一緒になれるかもしれないと思ってね…」
と、サクの祖父は泣いた。
 
「すごいよね、40年以上も想い続けるなんて…」
と、亜紀が言った。
「純愛だと思う。好きな人と暮らすのと、好きな人を思いながら別の人と暮らすのと、どっちが幸せなんだろう?一緒に暮らしてると嫌なところもたくさん見えるじゃない」
「ひょっとして俺のこと?」
「そんなこと言ってないよ。本当の私を知ったら、サクちゃんはいやになっちゃうかもなーって。手伝ってあげれば??おじいちゃん。じゃあね!」
と亜紀は去っていった。
「あのさ、一緒にいると嫌になったりしない?」とサクは自分の父親に母親のことを確認した。
 
サクはラジオを聞いていた。
亜紀は学校の成績を見て、頑張らなきゃとつぶやいた。
 
次の日、亜紀は紙袋のウォークマンを眺めて嬉しそうにして、屋上でそれを聞いた。
文化祭の演出に立候補しようと思います、とサクが言った。コロッケパンを食べようと、サクは言う。
 
学級委員の安浦は、図書室で亜紀に「松本と付き合ってるの?」と聞いた。そして、突然亜紀にキスをしてしまった。すると、亜紀は突き飛ばした。
サクは学級委員を突き飛ばした。
亜紀は、谷田部先生に安浦が悪くないことを説明した。
「本当にごめん…」と安浦は言った。
「もういい」と亜紀。
「なんで本当のこと言わないの?」
「サクならわかってくれる…」
「俺は心が狭いんだよ!亜紀がほかの人に触られるのも、ほかの人と楽しそうにしてんのも!!」とサクは嫉妬のあまり叫んだ。
その後、サクは海辺で落ち込む。そこに龍之介がやってきた。
「坊主、負けたってよ。俺は広瀬のために喧嘩できないって」
龍之介はサクにキスをした。サクは、何するんだよ!と抗議した。
「何の意味があんのよ、こんなキスに!」
と龍之介は言った。
 
亜紀は谷田部先生から、「嫌ならいやって言えば?ジュリエット」と言った。
「サクが演出やってくれるって言ってたんですけどね…」と亜紀。
 
 
骨を盗もう!
サクは写真館を訪れる。
「行こう、おじいちゃん。骨を盗みに」
「どうした急に」
 
亜紀は収納していたサクのカセットテープがなくなっていることに気づく。
「今の時期に男と付き合ってる暇なんてあるのか?」と、亜紀の父親が声をかけた。
「私に、いつも頑張れ頑張れっていつまで頑張らなきゃいけないの?」
「亜紀…」
と亜紀の母親は言った。
「やりすぎだったんじゃないですか??」と、亜紀の母親は父親に言った。
 
サクとサクの祖父は墓地に忍び込む。
「ただいま…」
とサクの祖父は、骨壺を開けてサトの骨に語りかけた。
「一緒に暮らしたことがなかったからな…」
サクの祖父は骨を触った。サクの祖父は泣いた。
「おばあちゃんとサトさん、どっちが好きだったの?」
「どっちだろうね…一緒に老いていける人生も素晴らしいもんだ。そう思うよ。おかげでサクという素晴らしい天使にも出会えたしな…最後までよろしくな」
サクの祖父はサクに骨が入った瓶を託した。
 
亜紀は捨てられたカセットテープをゴミ箱から救出した。
 
 
嫌いにならないでね
サクは亜紀の家を見上げた。すると窓があいて、そこから亜紀が出てきた。亜紀は屋根から転げ落ちそうになっている。
「何してんの?」
「会いに行こうと思って!サクに会いに行こうと思って」
と、亜紀。
 
サクと亜紀はあの場所に来ていた。
見せたいものがあると言った。
サクは骨が入った瓶で、カセットテープだった。
「それ、骨?きれいだね」と亜紀。
「でも俺さ、やっぱりこういうのは嫌だったんだって亜紀に言いたくてさ。俺のばあちゃん海女をやってたから真っ黒でシミだらけでさ、口も悪くて。おじいちゃんもおばあちゃんのこと亀って言ってて…。汚いところもずるいところもダメなところもシミやシワも好きになれるようなそういう
のがいい…」とサクは言った。
「だから、亜紀も、そのまんまがいいよ」
「鼻の下にニキビとかできても?」
「いいよ」
「タコは?」
「水虫もいいよ」
「初めてなの、私。頑張らなくていいってそのまんまでいいって言われたの…」
サクは亜紀を抱きしめた。
「嫌いにならないでね、サクちゃん…私のこと…嫌いにならないでね…」
サクはキスをしようとするが嫌がられる。
「それ何なわけ?」
「口内炎があるの、三つも」
サクは亜紀にキスをした。
 
大人になったサクはあの場所に来ていた。
そこには青い紫陽花しか咲いていなかった。
亜紀などいなかったと言われている気がして、骨をまくことができなかった。
 
少年のサクが写真館を訪れるとそこに祖父の姿はなかった。
「おじいちゃん!」
祖父はソファで眠るように死んでいた。
第2話の感想はここをクリック
2人の微妙な距離が描かれた第2話は、思春期の男女の微妙な気持ちの揺れ動きが描かれていて、それが見ていて楽しかったです。また、サクの祖父の純愛のエピソードも素敵でした。ラストでサクの祖父が亡くなるシーンが切なかったです。
<見逃し動画>第1話
 
TVerでの無料配信は終了しました
 
第1話の公式あらすじ

病理医として働くサク(緒形直人)に、恩師・谷田部(松下由樹)からハガキが届く。それをきっかけに、サクが高校時代に経験した、運命的な純愛の記憶がよみがえる。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第1話のネタバレはここをクリック
絶望
サクは、亜紀の骨をオーストラリアの丘で握り締めて泣いていた。
 
朝起きると泣いている。悲しいからではない。17年前の夢から17年後の現実に戻ってくるときに、跨ぎ越さなければいけない亀裂があり、僕は涙を流さずにそこを越えることができないのだ、と、サクは回想している。
サクは病理医として病院で働いていた。
忙しいのはありがたい。今日、7月2日は何も考えたくないからだ。サクは病院で倒れてしまった。ズボンからは骨が入った瓶が倒れた。
 
サクのもとへ、恩師の谷田部からはがきが届いた。校舎が取り壊されたので見に来ませんか?という誘いの内容だった。
「まだ帰って来れませんか?」と書いてあった。サクはラジオの放送からジュリエットというラジオネームを聞いて、慌ててラジオ局に出向いてしまった。そこに亜紀がいると思ったからだった。雨の中、サクはその場に倒
れてしまい、骨の入った瓶を抱きしめた。
あるはずがないんだ、僕は彼女の居ない世界にもう17年もいる。
 
 
雨の弔辞
1987年。
サクは慌てて自転車に乗った。宮浦高校。教師の葬式だった。
そこに、クラスメートの顕良が現れる。ちょっかいをだすサクに、智世がつっこむ。
廣瀬亜紀が弔辞を読むこととなる。
サクは落ち着かない。自転車の鍵がなかった。
すると、そこに雨が降り出してしまった。
慌てる生徒たちはテントの下に隠れた。それでも亜紀は弔辞を読み続けた。サクは、雨の中でも弔辞を読み続ける亜紀を眺めていた。
その時の気持ちは言葉にならず、亜紀のほうに自然に足が向かっていた。サクは亜紀のそばで傘をさした。
「サク、お前、廣瀬亜紀のこと好きなのかよ?」
「そんなんじゃねえよ」
顕良は住職である父親に連れられていってしまう。
 
帰ろうとすると、亜紀はサクを呼び止めた。
「松本くん!」
 
亜紀とサクは海辺にいた。
「さっきなんであんな頑張ってたの?」と、サク。
「負けるの嫌だったんだよね」
「何に?」
「雨」
「廣瀬、さっきからなにやってんの?」
亜紀は、フナムシをつかまえてサクにあげたり、ガムのおもちゃでからかった。
「傘、ありがとね」
亜紀はキーホルダーを渡すと帰っていった。
 
 
ラジオ
「おじいちゃん、勝手に自転車持っていかないでよ」
サクは祖父の写真館を訪れていた。
そこには龍之介もいた。
サクは家に帰ってきた。サクはキーホルダーが、ラジオではがきを読まれるともらえるキーホルダーであることを妹から教わった。サクはラジオを聴こうとする。
 
サクは自転車の鍵にそのキーホルダーをつけた。
亜紀が話しかけてきた。
 
「あれ?心変わりかい?お前さん」と龍之介がからかった。
 
「お前、広瀬のこと好きなんだろう?」と、龍之介に言う顕良。
 
担任の谷田部は、「ロミオとジュリエット」を学芸会で開催すると提案する。
 
「なに、お前ら二人共、廣瀬狙いなわけ?」と龍之介は、陸上部の練習を見ている時に言う。
「違うよ…」とサクがつぶやいた。
「どうした?」
顕良は頭を下げた。
顕良はウォークマンを当てるために協力して欲しいとサクに言う。
「俺!マジで広瀬が好きなんだよ」と顕良が言った。これを逃したら、オヤジが決めた相手と結婚しなくてはならない、一生のお願いだと言った。
「言えないよなぁ…」
と、サクはラジオに向き合ってぼやいた。
 
龍之介はたこ焼き屋でたこ焼きを食べていた。
「おっさん、これたこ入ってねえよ!」
という悲しい切ないネタ、父親の髪が抜けているところなど、サクは悲しい切ないネタを集めてラジオに投稿するネタを考えていた。
それを顕良に見せていた。
「お前さ、お前だめだよ…」
 
 
ジュリエットやめたら?
サクは投稿のネタを考え続けていた。
その後、ロミオとジュリエットのことについて、学級員の安浦が取りまとめていた。
「ジュリエットは人前に立っている人がいいと思います。雨の中で感動的な弔辞読む人とか!」と女子生徒が言った。亜紀は複雑な顔をした。
サクは雨の中、亜紀と遭遇した。
「今日部活ないの?」
ふたりは相合傘をして帰る。
「やりたくないなら言ったほうがいいんじゃない?ジュリエット」
「わかっちゃった?」
「笑った顔がなんか違った…」
「ここで…」
と、亜紀が言った。
「私の家そこだから…」
「でも、傘…」
「いいよ、貸してあげる!じゃあね!!…松本くん!…サクって呼んでもいい?」
「うん!」
「じゃあね!サク!!」
 
亜紀は家でご飯を食べていた。
「あきちゃん、傘どうしたの?」
「学校に忘れた」
「うそ。さっき声大きかったわよ。バレないようにしなさいよ?」と亜紀の母親が言った。
「バカの相手は大変だよ」
と亜紀の父親が帰ってきて言った。
「どうだ亜紀、最近は」
「何が?」
「もうすぐ期末だろう」
「大丈夫だよ」
「部活はまだやってんのか?」
「大丈夫だよ。二年で辞めるから」
「ここで頑張ればな…」
「あとが楽なんでしょ?わかってるよ」
 
サクは投稿内容を顕良に見せていた。
「出すくらい自分でやれよ」
と言った。
 
「おはよう、サク」
サクは借りていた傘を亜紀に返すと、いなくなった。顕良は亜紀に話しかけて、「もうすぐ誕生日だよな?」と言った。
亜紀はそっけなかったサクを気にした。
 
 
ウォークマン
その夜のラジオで、サクは亜紀のことを書いていた。その内容は、白血病になった亜紀についての嘘話だったのだ。亜紀は怒ってラジオを止めてしまう。
 
次の日。亜紀はサクに話があると言った。
「2年D組のロミオって松本くんでしょ!?」
「違います」
「私のことあんなに知ってるのって、松本くんくらいでしょう!?別に私のことをどうこう書くのは構わないけど、世の中には本当に病気と戦ってる人だっているんだよ!?
そういう人が聞いたらどう!?」
「別に本当だと思って聞いてないじゃん」
「失礼だって思わない?」
「訳わかんないんだけど!」
「じゃあ!松本くんのお母さんが病気だったら?妹がなったら?」
「関係ないだろう、広瀬は!広瀬は俺の母親でも妹でもないだろう!?」
「そうだよね…」
亜紀は怒って去ってしまった。
顕良は言った。
「坊主、ごめんバレちゃって…」
サクは怒って去ろうとする顕良を追いかけた。
「ちょっと待ってよ!!」
「お前らそうなのかよ…」
「なんだよ」
「俺のこと馬鹿にしてんのかよ!?」
 
サクは海辺で落ち込んでいた。
そこに祖父が通りかかった。
顕良はたこ焼きをやけ食いしていた。傍らには龍之介がいた。
 
サクは祖父の写真館にいた。
「青春だな…」
「じゃあおじいちゃんそういう経験あんの?」
「好きな人を亡くすのはなぜつらいんだろうね…」
「好きだからだろ」
「そうだよな…」
 
サクは帰り道に顕良に出会う。顕良は、ウォークマンを託すといなくなった。絶対可愛い女と結婚する!と宣言して。
 
 
あの場所
翌日。亜紀はサクと目があっても無視をした。亜紀の下駄箱にはウォークマンが入っていた。そこにはハッピーバースデーと書かれていた。
入っているカセットには音声があった。
「入ってるかな…、松本朔太郎です。この間はごめんなさい。だけどわかってほしいこともあって。あれは俺にとって切ない話だったんだ。俺は、広瀬がいなくなるのが何よりもいちばん切ない。もし、許してくれるなら、今日の放課後、あの場所に来てください」
カセットにはそう吹き込まれていた。亜紀は微笑んだ。
 
サクは海辺にいた。
サクのあの場所がわからず、亜紀はほうぼうを走り回って探した。
「サク!!」
亜紀がやってきた。
「ばか!あの場所じゃわかんないでしょう?」
「ごめん…俺…」
亜紀はウォークマンを返した。
「いいから!聞いて!」
サクはイヤホンをつけて聞いた。
「廣瀬亜紀です。今日は私の好きなものについて話します。第5位たこ焼き屋でこそこそはがきを書いている松本朔太郎 第4位ガムのおもちゃでだまされる人のいい松本朔太郎 第3位いつもいつも鍵をなくしてもぞもぞしている松本朔太郎 第2位 ジュリエットやめたら?って言ってくれた松本朔太郎…」
サクは、「あの…」と言った。
「第1位 あの日、傘をさしかけてくれた松本朔太郎」
と、亜紀は言った。
「好きよ、サクちゃん。大好きだよ。ありがとう」
亜紀は今までで最高の誕生日だと言ってくれた。
 
そしてこれが最後の誕生日になった。1987年の7月2日。
だけど僕はこれからずっとこんなふうに生きていくのだろうか、と大人になったサクは、忘れなければいけないと思っていた。
第1話の感想はここをクリック
サクと亜紀の始まりが描かれていました。青春だなと思いました。大人になったサクの描写は切なく、亜紀のことを忘れることができない様子が痛いほど伝わってきました。

世界の中心で愛を叫ぶ(ドラマ)の内容

公式サイト

片山恭一の大ベストセラー小説をドラマ化。2004年公開の映画もヒットし“セカチュー”ブームを巻き起こした「世界の中心で、愛をさけぶ」。最愛の恋人を亡くして以来17年間心を閉ざし続けた主人公・朔太郎が、彼女の思い出と向き合い、未来へ踏み出すまでを描く。
 
ドラマでは原作を基に、オリジナルストーリーで贈る。
 
<出典>TBSチャンネル公式

<出演者>

松本朔太郎:山田孝之
廣瀬亜紀:綾瀬はるか
谷田部敏美:松下由樹
大木龍之介:田中幸太朗
中川顕良:柄本佑
上田智世:本仮屋ユイカ
安浦正:田中圭
黒沢千尋:水野はるか
池田久美:浅香友紀
松本芙美子:夏帆
松本潤一郎:高橋克実
松本富子:大島さと子
松本謙太郎:仲代達矢
廣瀬綾子:手塚理美
廣瀬真:三浦友和
真島順平:鳥羽潤
上田薬局店主:おかやまはじめ
稲代総合病院の佐藤医師:浅野和之
たこ焼き屋店主:武野功雄
禅海寺の住職:野添義弘
ラジオDJ:平野文
松本朔太郎:緒形直人
小林明希:桜井幸子
谷田部敏美:松下由樹
松本潤一郎:高橋克実
松本富子:大島さと子
廣瀬綾子:手塚理美
廣瀬真:三浦友和
小林一樹:仲條友彪

<各話の視聴率>

第1話 恩師からの手紙 18.5%
第2話 微妙な距離 15.7%
第3話 永遠の別れ 15.2%
第4話 最後の日 13.9%
第5話 忍び寄る影 16.5%
第6話 生への旅路 15.0%
第7話 明けない夜 14.5%
第8話 プロポーズ 15.4%
第9話 最期の選択 15.9%
第10話 たすけてください… 15.2%
最終話 かたち あるもの 19.1%

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世界の中心で愛を叫ぶ(ドラマ)の感想

20代女性

この作品はかつて映画化されたもので、私は映画と小説に興味がありましたが、連続ドラマにも気になっていました。出演している俳優と女優の恋愛模様が細かく描かれていて見応えは十分ありました。映画では描かれていない場面がドラマにあったり、朔太郎と亜紀の人物像も好きになりました。幸せだった2人にヒロインが病で倒れてしまうところではかわいそうだな、と思えるシーンも多く、朔太郎が恋人を失って17年経っても忘れられない一途な性格にはついつい感情移入してしまい、視聴した時には感動して暫く泣いてしまいましたv。小説ではあまり泣かなかったのにドラマで泣いたのは自分でも意外でしたし、スペシャルドラマを見た時も朔太郎と亜紀の2人を思い出して感極まったのを今でも鮮明に覚えています。私の好きな俳優が多数出演していたので作品にも親しみやすく、何回見ても私は涙なしでは見れない、最高傑作だと我ながらそう思います。時々思い出すシーンもありますが、それでも忘れられない淡い恋をいつまでも大切にして生きていこうと強く胸に誓いました。どんな困難が待ち構えていても主人公と同じように関わった人達や家族を大事にしていけたら、と思っています。

30代女性

回を追うごとに愛情が深くなる様子に胸が熱くなり、決定づけられた二人が迎える別れが近づくごとに胸が締め付けられました。高校時代に出会った朔太郎、亜紀の純愛が描かれ、美しく育まれていく愛情に心癒されると共に亜紀が白血病に侵されてしまうという展開は衝撃で、病気が進行していく辛さと生きていくために前向きであろうとする朔太郎と亜紀の姿は悲しみが溢れました。幸せであることで亜紀に生きる希望を与えようとする朔太郎ですが、亜紀の死によって希望から絶望に変わってしまった朔太郎の苦しみは中年期になっても亜紀を忘れられない姿から強く伝わってきました。亜紀との思い出が悲しみと変わってしまったことで思い出に蓋をして生きてきた朔太郎ですが、向き合うことでそれまで気づけなかった亜紀の思いに気づくことができる様子は立ち止まってしまっていた朔太郎の時間が動き出したのを感じられます。思い出すことで再び悲しみに苛まれる姿に毎回涙が溢れましたが、徐々に亜紀の思いに気づき、思い出の中での亜紀が笑顔となった結末に二人は決して悲恋ではなかったと思わされます。美しく描かれる二人の感情から人を愛する素晴らしさを教えられた作品でした。何度見ても感動できる作品です。

30代女性

わたしがこのドラマを始めて観たときに、いろんな意味で衝撃と感動を覚えて、それから何十回と観ているドラマです。今では白血病と聞くと、不治の病や、すぐに亡くなってしまうなどのイメージは少ないですが、このドラマの当時、白血病=死というイメージだったらしく、ドラマを回を増すごとに観ていて、今だったらこの主人公の女の子は助かっていたのかと思うと、なんともいえない気持ちになりました。綾瀬はるかさんが演じる亜紀はと山田孝之さん演じるサクとの出会いのシーンで、亜紀が先生に弔辞を読むシーン。あれは、雨が突然降ってきても、ずぶ濡れになっても、そのまま弔辞を読み続ける姿はとてもカッコよく、凜としていて、サクが亜紀のことを気になりはじめるシーンにばっちりだと感じました。亜紀と出会い、付き合い始めた二人はとても幸せそうで、カセットテープでの日々の交換日記や、学校帰りのたこ焼きデート、二人で行った夢島・・・全てがキラキラと輝いていました。その分、白血病と分かってからの二人とのやりとりがとても可哀想で、でも、その中でも亜紀の病気に向き合う強さと、その亜紀のことを一生懸命に想い、支えるサクの亜紀への気持ちに胸を打たれました。ドラマに登場する先生や友達もサクたちを一緒に支える姿にも感動しました。

50代男性

高校時代の切ない想いでは消えることなく心の中で生き続けます。廣瀬亜紀は、わずか17年間の人生でしたが、どうだったのかは本人しか知りません。白血病に侵されてしまいどうすることもできない状況でも、残りの日数を楽しもうとしていました。付き合っていた彼氏、朔太郎は自分が力になりたいと言ってましたが、何をしていいのかわからないでいます。亜紀の両親からも何ができると言われていました。残された人間の方が辛いんだとか言いますが、違うと思います。死ぬ人が一番キツイと思います。死のカウントダウンは待ってくれないので毎日が恐怖です。残された人は生かされていると思った方が良いかも知れません。亜紀が生きている間にすることは、ウエディングドレスを着ることと、オーストラリアのウルルの青い空を見ることです。普段気づかないことが多いですが、死んでしまったらきれいな景色を眺めることはできなくなります。自然が造り上げたものには到底適うものはありません。朔太郎はこれからずっと心に引っかかったまま生きることになります。新しい彼女ができても、亜紀と愛し合ったことは紛れもなく事実です。叶わなかった愛は、朔太郎の心の中で一生叫び続けます。

30代女性

綾瀬はるかさんの役作りがすさまじいです。原作と映画が大ヒットした作品です。放映時、私は14歳でした。映画では描けなかったところも掘り下げてて内容も充実してたと思います。山田孝之と高橋克実の取っ組み合いのシーンは鬼気迫るものがあり見ごたえあります。過去を回想する非常に切ないシーンもあり胸が苦しくなりました。柴咲コウさんの主題歌もかなりヒットして有名でドラマの内容とタイアップして盛り上げてます。死んだ人はいくら想っても返ってこない、本当につらいです。純粋な主人公たちの心情が伝わってきて見て損はないです。このドラマが放映されたのは今から16年前なんですが、私にとってついこないだって感じです。教師役の松下由樹さんと緒方直人さんも良かったです。時がたつのって本当に早いとつくづく実感します。人の心って変わることもあれば変わらないこともあると信じています。綾瀬はるかさんは坊主姿もとても美しかったです。透き通るような不思議な魅力を持つ人です。サントラも良かったです。松下由樹さんの老けメイクもなかなか良かったです。緒方直人さんの方が実年齢では一つ上なんですがね。高橋克実さんは今とあまり変わってないです。

40代男性

皆さんこのように思っていないでしょうか。ドラマの方が映画よりも格下に位置し、映画の方がテレビで放送されている大衆向けのドラマより芸術性が高く少しばかり上座に位置していると。そういう風に思う人が多いため本作品のドラマよりも映画の作品の方がよりクオリティが高いとそういった声が散見されているのですが、私はことをこの作品においては特に原作を含めてドラマの完成度は高いと感じられました。もちろん好みもあるでしょうし原作のファンとしては納得のいかないところも多々あるのだと感じられます。しかしながら内容については別であり、何もすることはなく映画版の病から逃げてるという描写、病と戦うどころか尻尾を巻いて逃げているという有様が、所々にストーリーに組み込まれてセリフを発し演じられていて、そういったシーンが多い映画作品なのですが、ドラマの場合は病から逃げ続けるのではなく、がんとしてその病を受け止め、ホロロと悲しみに来れたシーンではなくきちんとその病魔と向き合い相対して戦おうとしている姿勢が見えるというところに全くと言って違う作品になっていると感じられました。もちろん映画版はドラマ版に比べて単純計算で5倍ぐらいに時間的制約を受けるため、細かい設定の違いなどは、いた仕方がないことかもしてません。しかしながら最初からそういったコンセプトでドラマ板では綿密な企画のもとプロジェクトが進んでいたのではないかと思われました。

30代女性

最終回が切なすぎて、涙が止まりませんでした。2004年サクが明希を名前で呼ぶ場面、1987年アキが亡くなる場面が印象的です。サクは交通事故に遭った明希を見舞いに行ったとき初めて彼女の名前を呼びますが、サクの心の中の気持ちを知って切なくなりました。かつての恋人だったアキよりも明希への思いが強くなっていたのです。「生きている人への想いは死んだ人への想いに勝っていく」とありましたが、アキの死と過ごした長い年月が終わっていくことには悲しみを感じずにいられませんでした。アキが亡くなる場面にはサクへの思いがよく表れていました。最期サクの名前を呼ぶのですが、これは最期まで彼を心から愛していたことの表れでしょう。サクはアキの死によって悲しみに暮れますが、こんなにも愛されている彼は幸せ者だと思いました。後にウルルの空に散骨することになりますが、サクは空に向かってアキの名前を叫びます。絶叫と言える叫びにはアキへの強い思いが込められていたように感じました。最終回ではアキが彼を愛していたように、サクも彼女を愛していたことが伝わってきました。切ないラブストーリーでしたが、作中でサクとアキがお互いを思い合う気持ちに大きな感動があったと思います。

50代男性

学生時代に恋をして、その彼女を白血病で失ってしまった病理医の過去を振り返る純愛ラブストーリーです。朔ちゃんに山田孝之さん、亜紀を綾瀬はるかさんが演じて、青春の楽しい時間を過ごしているシーンは爽やかで、懐かしくもあり、こんな時期もあったなぁと感じさせてくれました。しかし、そんな2人の充実して、カラフルな世界を過ごしていたはずが、亜紀の身体の変化で少しずつ変わっていく。無人島での二人きりのキャンプ、最高の思い出になるハズが、亜紀が倒れてしまう。病は白血病。透明なカーテンに仕切られた病室、そのカーテン越しに交わす口づけ。そのシーンのひとつひとつが、愛おしく悲しい瞬間になる。オーストラリアへ修学旅行に行かず、亜紀のそばにいたいと言う朔を、無理矢理オーストラリアへ行かせる亜紀。いつか一緒に行く時の下見と、亜紀の優しさが溢れてくる。病状が悪化していく亜紀を、自分ではどうすることもできない朔は、せめて結婚写真を撮ろうと努力する若さ故の、自分が亜紀にできる最高のプレゼントであり、生きることへの希望をもって欲しい行動。朔の想いに熱くなります。しかし亜紀の病状は良くならず、最後を心に決意して、朔はオーストラリアへ亜紀を連れて行く決心をする。愛する人に、最後かもしれない景色を見せたい強い想い。だが、空港で亜紀は倒れ、朔も疲れねピークを超えて倒れてしまった。想いを達する事ができない無理感。しかし、亜紀と過ごした確実な時間。そんな青春期を波乱万丈に、純愛を貫いた2人に感動を覚え、オーストラリアのウルルは青い空が印象的な存在感を残すドラマです。

20代女性

このドラマはとても深い純愛を感じることができる作品です。朔太郎がまっすぐ亜紀のことを好きなのが印象的です。ずっと一途に思い続ける姿は、とてもかっこよかったです。朔太郎はどこか不器用だけど、亜紀のために全力なところは素敵だなと感じます。亜紀を喜ばせようと空の写真を撮ったり、友達とわいわいしていたのが良かったです。亜紀は少しずつ体が弱っていく中でも、笑顔で朔ちゃんと呼ぶところが心にグッときました。亜紀は複雑な気持ちを抱えながらも、病気と闘っているところが感動します。また朔太郎が亜紀に結婚しようと言ったところは、涙が止まらなかったです。生きているからこそいま結婚しよう、幸せになろうという想いが溢れていました。亜紀のウェディングドレス姿は、とても美しくて綺麗です。二人の想いが重なった瞬間のような気がします。また二人がカセットテープで思いを伝え合うところは、すごくドキドキしました。カセットテープを聞くのが楽しみだったり、怖かったりするのがリアルです。直接言えないけど、テープに想いがつまっているのが絶妙だなと思います。亜紀のために最後の最後まで、揺らがない朔太郎が立派です。愛する人に寄り添う姿が感動しました。

40代女性

映画が話題になった『世界の中心で愛を叫ぶ』ですが、このドラマ・バージョンもとっても素晴らしかった。なんてったって、監督が堤幸彦監督だから、映像が本当にキレイで、毎回見惚れていました。特に好きだったのが、柴咲コウの「かたちあるもの」が流れるところ。まさに堤マジックでした。夏の思い出がいっぱいつまったような、眩しくてキラキラしたような映像。今もなお、くっきり瞳にやきついています。主役の朔太郎、通称サクちゃんを演じる山田孝之の眉毛がすごく太くて、彼がドアップになると、とにかく眉毛が気になったことをよく覚えています(笑)ヒロイン役の亜紀を演じたのは、今大女優へと成長した綾瀬はるか。セーラー服がとっても可愛くて、こちらは対照的に細い眉毛が時代を感じますね。亜紀が「サクちゃん!」と呼ぶたびに、胸がキュンとなりました。ピュアで真っすぐで、優柔不断な朔太郎にとって、亜紀の一途な想いや笑顔がきっと眩しかったに違いありません。ドラマを観ていた私も、亜紀には何度も泣かされました。命は限りあるものだから輝く。亜紀は短い時間を一生懸命に生きたのでしょう。朔太郎がその後、どういった人生を歩んでいったのか、とても気になります。この続編があってもおかしくないくらい、当時は本当に話題になった作品でした。